森元総理に土下座したことを暴露された下村元文化相 清和会に大きな亀裂が

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 自民党最大派閥の混乱が収まらない。端的な例が、8月7日付の北國新聞で森喜朗元総理が明かした下村博文元文科相に関する動きだ。少し長いが引用する。

〈少し前のことですが、下村さんがこの事務所に来ました。「何とか私を会長に」と言うんですが、「それは私が決めることじゃない。みんなが決めることだが、君には味方がいないじゃないか。だったら自分はどうあるべきか考えてみたらどうだ」と伝えたんです。「今までのご無礼をお許しください」と土下座までするので、「君は私に無礼を働いたのか。その自覚があるのなら私は絶対に許さない。帰ってくれ」と言ったんです。ところが下村さん、外では「森会長の了解を得た」と言っているらしい〉

「仕返しを今になって受けている」

 真偽はさておき、清和会(安倍派)の跡目争いの一幕だ。自民党幹部が解説する。

「第2次安倍政権で文科相を務めた下村さんは、新国立競技場の建設を巡り、イラク出身の建築家であるザハ・ハディド氏の案を白紙撤回。一転して、隈研吾氏の案を採用したんです」

 が、この時、ザハ案を推していたのは誰あろう、文教族のドン・森氏だった。

「森さんは完全にメンツを潰された。その後も下村さんは、安倍晋三元総理と近い立場なのをいいことに、森さんを軽んじる発言を繰り返した。その仕返しを、いまになって受けている」

 8月17日、清和会は総会を開き、当面は会長を置かない方針を決定。下村氏とともに会長代理を務める塩谷立・元文科相を単独で常任幹事会の座長に据えた。

 政治部デスクが指摘する。

「座長とはいえ、あくまでお飾り。実際は萩生田光一政調会長、西村康稔経済産業相、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国対委員長ら“5人組”による集団指導体制と言えば聞こえは良いですが……」

 すでに水面下では火花が。

「安倍の寵愛を最も受けたとされる萩生田と、かねて“総理を目指す”と公言している西村の綱引きが急浮上。党や政府で要職を担う世耕、松野、高木各氏も、巻き返しのタイミングを虎視眈々とうかがっています」

 有力者によるバトルは派閥分裂の呼び水たり得るが、

「とりあえず総会では、派内で最も“嫌われ者”の下村を閥務の中枢から外すことで一致しましたね」

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