『VIVANT』放送後、監修をつとめた元公安警察官の前に元「別班」の男性が現れた 彼は何を話したか

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 日本の公安警察は、アメリカのCIA(中央情報局)やFBI(連邦捜査局)のように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁以後、公安畑を十数年歩み、数年前に退職。一昨年『警視庁公安部外事課』(光文社を出版した勝丸円覚氏に、日曜劇場「VIVANT」(TBS系)で話題になっている自衛隊の秘密組織「別班」について聞いた。

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「VIVANT」(全10話)は、豪華な海外ロケやキャスティングが話題となり、夏ドラマの中で人気ナンバー1だ。その甲斐もあって、主人公の乃木憂助が所属する陸上自衛隊の秘密情報部隊「別班」なる組織が注目を集めている。ドラマでは国内外で民間人に紛れて諜報活動を行うことになっているが、現実にこんな組織は存在するのだろうか。

「自衛隊は公に認めていませんが、別班は存在すると言われています」

 と語るのは、勝丸氏。同氏は、「VIVANT」の公安監修を務めている。

「太平洋戦争の前に大日本帝国陸軍の情報機関として陸軍中野学校が作られましたが、別班は中野学校の卒業生を集めて作ったと言われています」

「VIVANT」第2話が放送された直後、勝丸氏のもとへ思わぬ人物からメールが届いた。実は第2話で、公安部外事第4課の野崎守(阿部寛)がVIVANTが別班であることを明らかにした。

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