総計75万部超…吉村昭「戦艦武蔵」はなぜこれほど長い間読まれ続けているのか?

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 小説家・吉村昭(1927〜2006)の『戦艦武蔵』が新潮文庫に収録されたのは、1971(昭和46)年8月のことだった。半世紀以上が経た今も途切れることなく読まれ続け、この春には82刷、総計75万3000部に達した。先月には長男・吉村司氏による「吉村昭の使命」と題する講演会が行われ、多くのファンが詰めかけた。いったいなぜ、『戦艦武蔵』はこれほどまで多くの人を引きつけ、読まれ続けるのか。巨大戦艦の建造から沈没までを克明に綴ったこの特異な「記録文学」は、どのようにして生まれたのか。...

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