「関心がない」が7割 苦境「大阪・関西万博」を心待ちにする万博マニアが楽しみ方を解説

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 2025年4月に大阪・夢洲で開幕予定の「大阪・関西万博」。海外パビリオンの建設手続きが停滞している問題など連日ネガティブな報道が続くが、当然ながら、その一方で開催を心待ちにしている人もいる。会社勤めのかたわら、世界各地の万博・博覧会を訪れてきた「万博マニア」に、万博の楽しみ方を聞いた。

「万博好き」は肩身が狭かった

 神戸市生まれの二神敦さん(50)は、8歳の頃に「神戸ボートアイランド博覧会」(1981年)を訪れて以来、世界各国の万博や博覧会を巡り、その数160以上にのぼる。

 最新の技術に触れられる万博に魅了され、「万博マニア」としてその魅力を発信し続ける二神さんだが、これまで肩身の狭い思いをしてきたという。

「例えば、飲み会なんかで趣味を聞かれた時に『万博です』って答えると、微妙な反応をされるんです。私は特に、万博初日に1番乗りすることが好きなので、早朝から会場に並んだりもするのですが、そういった話をするとすごく変な目で見られてしまう。万博って本当に楽しいのに、なかなかその魅力が伝わっていないと思います」

 “物好き”と見られていた二神さんだが、風向きが変わったのが、大阪万博の誘致に向けた動きが本格化した6年ほど前のことだった。

「知り合いのつてがあって、『万博マニア』として新聞の取材を受けたんです。そうしたら、勤めている会社に見つかって、てっきり怒られるのだと思ったらむしろ歓迎してくれました。というのも、会社が万博の誘致に協力していたこともあって、好都合だったのでしょう。その後は会社でテレビの取材を受けたりもしました」

 数々の万博を訪れてきた二神さんだが、印象に残っている展示は何だろうか。日本の展示に絞って聞いてみた。

「2000年に開かれたドイツ・ハノーバー万博の日本パビリオンです。建築家の坂茂さんによる設計で、紙で出来た本体を巨大な紙管で支えるというそれまで見たことの無いような建物でした。解体後はリサイクルできるという環境に優しいもので、現地でも好評でしたが、『建物はすごいけど、館内の陳列物は大したことない』とも言われましたね……。私は日本の展示だと、どうしてもひいき目で見てしまうみたいです」

ネットがあるから万博はいらない?

 読売新聞社が7月21~23日に実施した全国世論調査で、大阪・関西万博への関心を聞くと、「関心がある」は35%にとどまり、「関心がない」の65%を大きく下回った。万博に否定的な意見について、二神さんはどう感じるのだろうか。

「『万博なんてわざわざ行く人はいない』とか『今はネットで何でも見られるのに万博は古い』などと言われることはよくあります。実は、1970年の大阪万博の時ですら、『万博なんて……』といった冷めた意見があったそうです。だから、今回の万博に関しても批判的な意見があることは仕方がないと思います」

 しかも、今回は、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)の技術を活用したバーチャル万博が目玉の1つだ。世界各地からインターネットを通じて、バーチャル会場にアクセスし、アバターを操作しながら、オンライン空間上の万博会場を訪れることが出来るというものだ。それでも二神さんは、会場に足を運ぶことを勧める。

「最新技術を使って、オンラインで楽しむ万博も良いですが、今の時代だからこそ、実際に会場に足を運んで楽しむことの価値も高まっていると思います。大学で講演した時に感じたことですが、コロナ禍を経て、若者たちはリモート授業などネットを介したもの に飽きているようです。ネットで何でもできる時代だからこそ、実体験を求めているのだと思います」

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