【日大会見】澤田康広副学長に不快感を覚えた視聴者多数 ヤメ検なのに発言内容もグダグダのウラ

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危機管理学部

 会見で日大側は「警察関係者に相談をしていた」と説明。澤田氏は「警察から言われたのは、もし大麻の所持等の犯罪事実が認められた場合、その者について自首をさせてほしいというようなことを言われました」と発言した。

 ところが、テレビ朝日の取材で、警視庁側は《そんな事実はない。そもそも向こうが調査するので、大麻所持を確認したら出頭させますと言ってきた》と反論(註2)。

 NHKも日大側が相談していたという警察関係者について、《管轄の警察署でもなく、薬物部門とも関係のない大学OBの警察官だった》と報道。相談内容も《「大学に内部告発が寄せられた」という情報で、「部員が自己申告した」という内容ではなかった》と伝えた(註3)。

 こうなると澤田氏が会見で「嘘をついた」か否かが焦点となる。法曹家とか教育者というレベルの話ではない。

「皮肉なことに、日本大学の研究者情報システムによると、澤田氏は2020年から日本大学危機管理学部で非常勤講師を務めています。これほど危機管理に失敗した大学教授が危機管理学部で何を教えていたのか、知りたいと思う人も多いでしょう」(同・担当記者)

不遜な態度

 亀井氏が《検察官は警察を指揮する立場》と指摘した通り、検察官は相当なエリート職だ。そんな立場を誇示するかのような傲慢な態度に憤りを感じた人も多く、それがSNSでの“炎上”につながったと考えられる。

「元検事という肩書を出し、『ブツ』とか『パケ』という捜査用語を連発すれば、“素人”である記者や視聴者は大人しくなるとでも考えたのでしょうか。しかし、どう見ても“上から目線”の不遜な態度で、あんなに偉そうでは反感を買って当然です。日大を危機から救うどころか、崖っぷちにまで追い詰めてしまいました。きっと法学部の大学生としても、検察官としても成績はよかったのでしょう。しかし、人間として最も大切なコミュニケーション能力が欠如していることが露呈した会見だったと言えます(同・担当記者)

註1:国際研修 ラオス法律人材育成強化プロジェクト(フェーズ2) 「法曹養成」本邦研修(法務省の公式サイト)

註2:日大の説明 警視庁と“食い違い” 元刑事と元検事は会見をどう見た?(テレ朝news:8月9日)

註3:日大 情報把握した際の相談 薬物部門関係ない大学OBの警察官に(NHK NEWS WEB・8月9日)

デイリー新潮編集部

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