「井上組長に命を賭けている」 東京拘置所にいる神戸山口組若頭補佐への差し入れがストップとなった意外な理由

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相当悔しかった

 6代目直参の立場から絶縁処分となったことについて、「藤田組長としては、相当悔しかった、かなりショックだったと聞いています」(同)

 この件を機に、藤田組長は方針転換をして、先代の英五郎組長の了解を得たうえで6代目と対立する神戸山口組に参画。その後に若頭補佐に登用され、井上組長を最側近として支える立場となった。

 藤田組長への襲撃準備が判明する前の段階で、6代目山口組側から神戸側の井上組長、入江禎副組長、寺岡修若頭といったトップ3に対して相次いで襲撃が行われていた。そのため、藤田組長が逮捕された際には、ナンバー4にまでついに手が伸びたかと受け止められていた。しかしその後、神戸側から入江副組長、寺岡若頭は脱退。組織の弱体化にいよいよ歯止めがきかない状況に追い込まれている。

 話を藤田組長逮捕の件に戻そう。逮捕・起訴から1年余が経過したにもかかわらず公判がスタートしたとの話は聞こえてこない。その一方で近況として伝わっているのは、「東京拘置所で藤田組長あての差し入れがストップされた」との噂である。

差し入れストップの理由

「私もそういった話を聞きした。東京拘置所からどこか別のところに移送されたとの話も出回っていましたね。実際に確認したところ、東京拘置所から移送された事実はないようですが、確かに差し入れはストップされていました」(同)

 しかしこれは懲罰や拘置所側からの指示の類によるものではないようだ。

「藤田組長宛ての差し入れがあまりにも多く、なかなか処理しきれないほどなので組長が弁護士を通じてそのような意思表示をしたということでした。拘置所内の独房は極めて狭く、私物を置いておくスペースは極めて限られていますから仕方ないというか当然と言うか……。差し入れの量が多いのは、人望の厚さゆえのようです」(同)

 藤田組長が逮捕された際、神戸山口組にとってこれがボディブローのようにきいてくる――との見立てがなされていた。それもこの「人望」からだろうか。

 もっとも、いくら関係者に人気があっても拘置所にいては身動きもとれないのだが。

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