Twitterが「X」になって大混乱! 「ツイ廃」「バカッター」「パクツイ」…Twitterの関連用語は滅びるのか?

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慣れ親しんだあの単語が

 2023年7月のネット界最大のニュースは、突如、Twitterの名称が「X」に変更されたことだろう。最初はネタかと思ったネット民も多かったが、あれよあれよと仕様が変更になり、慣れ親しんだ青い鳥のマークも「X」のロゴと交代してしまった。

 ネット民が戸惑った理由は他にもある。Twitterには、「ツイート」「リツイート」などの専門用語があるのだが、こうした慣れ親しんでいた用語の整合性が取れなくなってしまったのである。TwitterがXになった以上、「ツイート」は変だ。したがって、言い換えが必要になる。

 こうした疑問に対し、イーロン・マスク氏は「ツイート」の言い換え案として「X‘s(エックセズ)」を提案していた。しかし、あまりに言いにくいし、「X’s」と表記するとなんだか「クリスマス」のように見えてしまう。わかりにくく、誤認の可能性もある。さらに「リツイート」はどう言い換えるのかという疑問を多くの人が持ったようだが、マスク氏も最適な言い換えが思いつかなかったのか、「考え直す必要がある」と発言するにとどめていた。

 そして、8月2日、Xのアップデートを機に、「ツイート」の名称が「Post(ポスト)」に、そして「リツイート」は「Repost(リポスト)」に変更されていたことがわかった。ちなみに、「引用リツイート」は「引用Repost」になるようだ。これまでは「引リツ」と略称で呼ばれることも多かったが、これからは「引リポ」にでもなるのだろうか。う~ん、なんだか違和感がありすぎるような……。

とにかく違和感がありすぎる

 慣れ親しんでいた用語が急に変わると、慣れるまで時間がかかる。例えば、今後のニュースでは、「あいみょんがTwitterを更新。自身の立場についてツイートした」という文面を「あいみょんがXを更新。自身の立場についてポストした」と書く必要があるということか。

 他にも、現在だと「岸田文雄総理のTwitter」といった塩梅に、政治家や芸能人が自身のアカウントを紹介していたのだが、これも「岸田文雄総理のX」になるのだ。なんだか怪しさ満点でそれはそれで笑えるのだが、どうにもしっくりこない。

 この法則に従うと、アニメやバンドの公式Xアカウントは「『ラブライブ!』の公式X」「X JAPANの公式X」のような感じに表記せねばならない。CLAMPの漫画に「X」という作品があるが、この作品が今後新しくアニメ化されて公式Xアカウントが開設された場合、「『X』の公式X」となる。

 また、ポストという単語も既にあるため、「郵便ポストの研究家がポストの魅力についてポストした」という文面だってあり得る。なんだか、「X」や「Post(ポスト)」を使いすぎると、乱れた日本語のようになって文面が美しくないのが気がかりである。

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