エンゼルスは次々有力選手を補強…大谷翔平がポストシーズンに出られる確率と最大の懸念事項は?

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ポストシーズン進出の可能性

 大谷のコンディションを最優先にするのなら、大事を取って休ませたほうがいいだろう。だが、チームはポストシーズン出場を目指す大事な時期だ。責任感の強い大谷は、何が何でも出場しようとするだろう。

「シーズンが終わるまでチームもファンも『大谷の体調』に一喜一憂することになるでしょう。監督やトレーナーも神経質にならざるを得ません。軽い症状と見て出場を続けたら悪化してしまったというのが最悪のシナリオです。大谷は投打の看板ですが、エンゼルスというチームにとっては打者・大谷のほうが、より重要な存在です。なぜなら、エンゼルスのチーム本塁打数は163本で、これは全球団3位の好成績です。エンゼルスはホームランで勝つチームであり、現在、MLBのホームラン王である大谷に欠場されると普通のチームよりもダメージが大きいのです」(同・友成氏)

 さらに、セットアッパーとクローザーにも不安があるという。前者はマット・ムーア(34)で今季は3勝1敗15ホールド、防御率は1・93。後者はカルロス・エステベス(30)で5勝1敗2ホールド23セーブ、防御率は1・88という内容だ。

「エステベス投手は17日のヒューストン・アストロズ戦で8回表に登板し、2ランホームランを打たれてしまいました。ムーアも16日のアストロズ戦で8回表に登板して同じように2ランホームランを被弾しました。かなり調子を落としている印象があり、不安材料の1つでしょう」(同・友成氏)

更に補強

 以上を総合して友成氏に「エンゼルスがポストシーズンに進出する可能性」を訊くと、「40%」という答えだった。

「本当は50%と言いたいところなのです。タイガースとのダブルヘッダーに2連勝したのは非常に大きな収穫でした。とはいえ、29日から31日まで行われたブルージェイズとの3連戦で1勝2敗と負け越したのは、やはり手痛かったと言わざるを得ません。ここだけは2勝1敗で勝ち越し、“直接対決”でゲーム差を縮める必要がありました」

 エンゼルスは31日、外野手のランデル・グリチェク(31)と内野手のC・J・クローン(33)をコロラド・ロッキーズからトレードで獲得したと発表した。

 グリチェクは今季8本塁打、27打点。クローンはメジャーデビューがエンゼルスという縁があり、今季11本塁打、32打点をマークしている。ポストシーズンに進出するという決意はさらに鮮明になったわけだが、果たして結果はどうなるか──。

註:大谷翔平のエンゼルス残留にトラウト喜ぶ「ビッグニュース。エキサイティングだね」(スポーツ報知:7月29日)

デイリー新潮編集部

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