テレ朝を定年退職した玉川徹氏の賢い選択 「芸能事務所入りもせず、ああ見えて色々考えてますね」
“元社員”のワケ
それだけに、一社員とはいえ、彼の定年を報じたメディアは少なくない。ところが、その多くが彼の年齢を59歳と報じたため、ネット上では「舌禍事件の責任を取らされて定年前に辞めさせられた」との声も上がった。
念のためテレ朝に聞いてみると、「定年は60歳の誕生日を迎えた月の末日です」という。玉川氏は60歳になったばかりで、定年延長はしなかったそうだ。民放プロデューサーは言う。
「8月から“元社員”として出演すると言ったのですから、あえて定年延長、再雇用の道を選ばなかったようです。噂されていた羽鳥アナが所属するテイクオフへの加入も今の時点ではないということでしょう。それでないと視聴者に対して嘘を言ったことになりますから。もっとも、将来的には十分に可能性はあると思いますが」
なぜ“元社員”として出演を続けるのだろう。
「テレビ局としては、これまでは出演料が全くかからなかったわけですが、今後は払うことになります。番組予算上、ちょっと苦しくなりますが、彼の存在は番組に欠かせません。舌禍事件後、彼が出演しなくなった時期、『モーニングショー』の視聴率は落ちましたからね。ただ、もし事務所に所属したりすれば、スタイリストやマネージャーもつくので、ギャラは1本で15万円くらいはかかる。一方、フリーであれば個人に支払うだけなので、1本あたりズバリ10万円くらいでしょう。それが週5日、年50週で、ざっと年収2500万円。テレ朝としても安く済むし、玉川氏としても定年直前の年収が確保できる。おそらくこの辺りで手を打ったのではないでしょうか。再雇用だと年収がガクンと減るばかりか、出演料ももらえませんからね。賢い選択をしたということでしょう」
もっとも、懸念もあるという。
ネタに救われた
「玉川氏の人気は歯に衣着せぬ発言にありますが、舌禍事件を経て4月に復帰してからは発言に面白味が減ったように思います。社員として最後の出演だった31日は、ビッグモーターの話題でも、同じコメンテーターの石原良純や山口真由よりも大人しかったですね」
舌鋒が鈍ったのだろうか。
「彼が復帰した4月以降、市川猿之助の自殺幇助事件や長野の立てこもり殺害事件、タイタニック見学艇の沈没事故といったワイドショー向きの事件事故が相次ぎ、彼が得意とする税金の無駄遣いや政治的なテーマが少なかったこともあると思います。最近は札幌の頭部切断事件にビッグモーターばかりですし、酷暑についても誰に文句を言うべきものでもありませんからね。結果、彼の発言が話題になることはありませんでした。それでも先週の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)はすべて9%台で、横並びトップはもちろん、2位以下にダブルスコアの差をつけています」
羽鳥アナは「玉川さんは忖度がない」と褒めていたが、
「定年退職まで二度と問題を起こさず、退職金をもらい、円満退職した上で、会社ではなく番組への再雇用を狙っていたのでしょう。ああ見えて、いろいろ計算していたと思いますよ」
今後は再び歯に衣着せぬ発言が増えるだろうか。