いきなり泣き出したビッグモーター新社長が「ヤンチャしていた頃の最強伝説」 “炎上会見”を社員が解説

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 いきなり新社長が泣き出す、退任する社長はひたすら社員に責任転嫁、最大の戦犯と言われる“2代目”の副社長は欠席……。ツッコミどころ満載だったビッグモーターの記者会見を、社員たちはどう見ていたか。話を聞いてみると、新社長に白羽の矢が立った理由が見えてきた。驚きの“過去のウワサ”までも――。

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涙の理由

 遅きに失したと言われたビッグモーターの記者会見。序盤で記者たちをどよめかせたのは、7月26日付で創業者である兼重宏行氏(71)の社長退任が発表された直後、後任として紹介された前専務で新社長の和泉伸二氏(54)が、いきなり見せた涙だった。和泉氏は再発防止に努めると抱負を述べた後、従業員たちへの思いを語る中で、

「その陰には……お客様と長年かけて信頼関係を構築してくれた……素晴らしい社員がいます……」

 と言葉を詰まらせ、ハンカチを取り出した。この場面について、ある現役社員は「ガチだったと思います」と解説する。

「彼は男気がある人で、慕っている社員も多い。普段は口数が少ないですが、たまに『わしらサラリーマンじゃけぇ辛いのぅ。いずれお前らのために屋台でも引いて、愚痴を聞いたるから』なんて任侠道にかぶれたようなことを言う人です。社員への思いが込み上げ、つい感極まったのでしょう」

 一方で、退任する兼重氏に対する思いもあったはずとも指摘する。

「ビッグモーターがまだ中国地方に数店舗くらいしかなかった時代からいる最古参の幹部で、心の底から兼重宏行という男に惚れ込んでいます。社長がまだバリバリ働いていて、ゴルフに手を出さなかったころ、『いつか兼重さんとゴルフをやるのがわしの夢』とも語っていた。兼重さんを守りきれなかった忸怩たる思いもあったはずです」

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