WBC監督“たらい回し”で「誰より日本を愛する」候補者浮上 工藤でも由伸でも井端でもない巨人OBからの“史上初の人選”とは

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イチロー、松井秀喜両氏は早々と選外

 2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で指揮を執る次期日本代表監督の人選が難航の様相を呈している。6月下旬に東京スポーツが「工藤公康氏が侍ジャパン新監督へ」と報じたものの、侍ジャパン強化委員会サイドは完全否定。東スポに抗議文を送り、オールスター戦は取材禁止と強硬な措置を講じた。今年3月のWBCで日本を14年ぶりの優勝に導いた栗山英樹前監督(62)の後任で、2連覇の重責を担う次期監督。強化委員会は8月末をメドに決定する方針で、選考は最終局面に突入しつつある中、これまで取り上げられてこなかった候補者が浮上してきた。

 5月末の栗山氏の退任に前後し、次期代表監督の候補には工藤氏のほか、イチロー氏(49)と松井秀喜氏(49)のビッグネームが取り沙汰されたが、いずれもリストからは外れているという。

「日本代表は過去3度の制覇で現役大リーガーの招集に成功したことが勝因になった。強化委員会は次回も大谷(翔平=エンゼルス)を筆頭にメジャーリーガーの招集が成否を分けるとの見方で一致している。メジャーで活躍したイチローや松井なら彼らへの訴求力に期待ができたが、表向きの理由としては、ともにアメリカに拠点を置き、国内選手の選考に支障がある上、それぞれマリナーズ、ヤンキースで指導役になっているということで感触が悪く、早々と選から漏れた。オリックスの中嶋(聡)監督、ヤクルトの高津(臣吾)監督らNPBの現役監督はチームの指揮との両立が困難という結論になっている」(球界関係者)

 そこで次段階ではフリーの立場の候補者に照準を絞った。工藤氏とともに、元巨人監督の高橋由伸氏(48)や元ヤクルト監督の古田敦也氏(57)らがリストアップされたという。この3氏はメジャーでプレーしたことはないものの、NPB球団で監督経験がある。

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