大谷超えの藤浪晋太郎 「凄いボールを投げるのにどうして打たれるのか?」というアナウンサーの質問に解説者は一言、何と答えたか

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「Yeah~!」

「ミステリアスなヤツ」

 オークランド・アスレチックスの藤浪晋太郎(29)がそんなふうに評されるようになった。米オールスターゲーム前(7月9日/現地時間)の前半戦最後の試合、藤浪は1点ビハインドの8回、一死二塁の場面で4番手としてマウンドに上がり、打者2人を連続ライトフライに抑える見事な火消しぶりだった。

「6試合連続無失点で前半戦を終了しました。この間、6回3分の2を投げて被安打4、“四球ゼロ”です! デッドボールは一つ出しましたが」(現地メディア関係者)

 一体、何があったのか? 前半戦の成績は31試合登板し(先発7、救援24)、5勝7敗2ホールド。防御率も「2ケタ」を脱出して、30.86から9.00まで回復した。

「相手打者から見れば、今の藤浪は厄介な投手だと思いますよ。顔面付近に100マイル(約161キロ)のボールが来たと思ったら、次はまた100マイルでド真ん中にズドンですからね」(米国人ライター)

 無失点の期間更新中の6試合、藤浪は試合後のインタビューには応じていないが、狙って「顔面付近」と「ド真ん中」を投げ分けていることは絶対にない。阪神時代もそうだったように「ド真ん中」を狙い、その通りになるかならないかは「ボールに聞いてみなければ分からない」という状況は変わっていないと思われる。だが、「顔面付近」に行く割合が減ったのは本当のようだ。

 そんな藤浪が5勝を挙げた7月4日、ペナントレース序盤には見せていなかった“アクション”をやり始めた。なんと、「Yeah~!」と雄叫びを挙げ、右拳を振り下ろして喜びを爆発させるようになった。心境の変化があったのだろうか。

「敵地・デトロイトでのタイガース戦でした。延長戦に突入し、10回表に味方打線が得点して藤浪に5勝目が入りました。同日は米国の独立記念日。アスレチックス選手のかぶる帽子も普段の緑色ではなく、赤色。チームロゴの『A’s』はいつもの1色ではなく、星条旗をイメージした紅白のストラップと、青地に白い星がデザインされていました 」(前出・同)

 そのインディペンデンス・デーのデザインが藤浪をハイテンションにさせたのか、それとも、3者連続の空振り三振を奪った最後のバッターが2012年の三冠王で、MLBのレジェンドともいうべくミゲル・カブレラ(40)だったからか…。その後も、「Yeah~!」の雄叫びは続けられている。

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