元KAT-TUN「田口淳之介」独白 “最初はムリだと思った”障害者支援と「ジャニーズ事務所」への思い

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「24時間テレビ」で障害者と初めて触れ合った田口は、その後も不思議な縁で障害者と接点を持ち続ける。そして逮捕のドン底を経て、障害者支援へ踏み出すことを決意した「思いがけない体験」について語った。(前編・後編のうち「後編」)

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「僕とガルヒの社長を引き合わせた人物は最初、僕にガルヒの広告塔や宣伝に関わる仕事などを勧めるつもりだったようです。僕がこれまでの障害者との接点を彼に話していたことが背景にありますが、僕のほうは仕事に繋がると思って会ったわけではありませんでした」

 しかし今春、社長に誘われて宮崎県にあるガルヒの施設を見学すると、大きく心を揺さぶられることに。

「ガルヒの施設の特徴はITに特化した点で、入所者がプログラミング言語やデザインソフトの使用などを学び、そこから現実の仕事にまで繋げていた。入所時にはワードやエクセルしか使えなかった人が、いまやVR(バーチャルリアリティ)制作にまで取り組んでいる様子を目にして、何ていうんでしょう……、“ここには夢しかない”と思ったんです」

 田口自身、子供の頃からパソコンをいじったり、ゲームに慣れ親しんでいたため、入所者のやっている作業はごく身近なものに感じられたという。

「ITというのは、要はプログラミングですから、必ず正解があります。たとえるならパズルを正しく組み立てるのと同じ要領のため、軽度障害者であれば健常者と伍して戦える分野なのだと理解しました。あと印象深かったのは障害者の方々が皆、明るく楽しそうに仕事をしていたこと。その姿を見ながら“彼らと一緒に何かやりたいな”や“僕で応援できることはないかな”と自然に考えている自分がいました」

 とはいえ、この時点ではまだ「運営」に乗り出すことにはためらいがあったという。

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