元KAT-TUN「田口淳之介」が初めて明かす 「逮捕で“人生が終わった”と思った僕が、障害者支援に乗り出す理由」

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「絶望の毎日」

 もう一つの理由は、オープン予定の施設が就労支援事業所運営会社「ガルヒ」のフランチャイズ店になるためという。

「ガルヒの本部は宮崎県にあり、運営に関して困ったことや分からないことがあっても、距離的に相談やサポートがすぐに可能な熊本は理想的でもありました」

 2019年6月、田口は大麻取締法違反(所持)容疑で逮捕され、同年10月に懲役6月・執行猶予2年の判決を受けたが、今回の障害者支援に携わることになる経緯に事件は無関係でなかったという。

「逮捕当時は“これで人生は終わった”と本気で考えました。実際、留置所にいる間は毎日、“なぜ、こんなことに……”と自問自答の繰り返しで、絶望しかなかった。でも、そんな僕にも支えてくれる人が現れたり、ファンから変わらない励ましの言葉をもらったりと、少しずつ前向きになれる出来事が重なっていきました。そのうち自分のなかでも“一度しかない自分の人生なんだ。このまま終わらせたくない”との気持ちが芽生え、とにかく前を向こうと考えるようになった。今から振り返ると、あの事件があったからこそ出会えた人も多くいて、障害者支援事業に乗り出すことになったのも、事件後に手を差し伸べてくれた人たちとの縁から生まれたものでした」

出会いは「24時間テレビ」

 田口が「障害者」に目を向けるキッカケになったのは、2006年にまで遡る。

「その年の『24時間テレビ』にKAT-TUNとして出演した際、企画の一つで障害者野球チームの練習に参加する機会を得ました。この時、健常者としてフツーに生きてきた自分以上に前向きでひたむきな彼らと接し、目を見開かされる思いでした。また彼らとの練習は単純に楽しい時間でしかなく、“もっと何か(障害者のために)自分にできることがあるのでは?”と考える最初の経験となりました」

 その後、東日本大震災や熊本地震に直面し、巨大な自然災害を前に人間の無力さを痛感する一方で、復興を通して同じ人間の持つ不屈の精神や、人との絆を強く意識するようにもなったという。

「心のうちでそんな思いを抱きながらも、あのような事件を起こし、多くの人に迷惑をかけてしまったことは今でも悔やんでいます。ただ逮捕によって“これからは自分の本当にやりたいことをやろう”と、気持ちを切り替えて前に進む覚悟も生まれました」

 実は逮捕前にも、障害者に驚かされることがあったという。

「滋賀県に障害者のアート展示などを行っている福祉施設があるのですが、施設関係者が僕のファンだったことから、その工房の社長さんとも交流がありました。実際に工房に展示されている障害者の方たちの作品を見た時、その芸術性の高さに衝撃を受けたのです。もちろん障害には程度の差もあるため一概には言えませんが、自分よりも優れた才能を目の当たりにして、健常や障害といった区別なく、ただ素直に感動しました」

 その後、コロナ禍も相まって、表舞台に立つ芸能活動は押しなべて制限されることに。そんな時、逮捕後に声をかけてくれた会社経営者からガルヒ社長を紹介されたことで、田口に転機が訪れる――。

 後編では、障害者支援へと踏み出すことを決意した具体的なエピソードを紹介するとともに、ジャニーズ事務所の性加害問題について、田口が初めて言及した。

デイリー新潮編集部

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