“さっしー”移籍に「どう接したら…」本村碧唯が語るHKT48の12年 卒業&引退で“日本のアイドルの課題”に挑む

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“さっしー”移籍時の秘話

――2012年には週刊誌のスキャンダルを受け、AKBから指原莉乃さんがHKTに移籍してきます。その時のことは覚えていますか。

 さっしー(指原)のHKT48加入は夜中のラジオ(「AKB48のオールナイトニッポン」)で発表されたんですが、当時は中学生だったので放送のときにはしっかり寝ていて。朝、起きてテレビのニュースで知って「ん?」ってなりました。

 当時はLINEがまだなかったので、次の日に劇場でメンバーと会って「これ本当なの?」「どうなの?」ってなってました。私たちは本当に何も聞かされていないから、不安だという子もいれば、もともとAKB48さんが好きで「やった、さっしーだ」と喜ぶ子もいたり、一人ひとりで受け止め方は違いましたね。

 その後のAKB48さんとの合同握手会で、さっしーがHKT48の楽屋に「これからよろしくお願いします」と挨拶に来たことで、本当なんだって実感しました。挨拶をする前にさっしーは泣いていたみたいで、目はうるうるしていてテンションは低かったです。でも、そりゃそうですよねって感じでした。

――指原さんのテンションが低いことに苛立ちとかはなかった?

 私はなかったです。でもメンバーには自分たちだけでHKT48を作り上げていきたいという子もいたので、複雑ですよね。私もさっしーはすごく先輩ですし、年もみんなよりずっと上なのでどう接していったら良いんだろうと思ってました。すごい有名な人が急にHKT48に来たみたいな感じでした。

 でもHKT48に来てからはすぐに打ち解けました。さっしーはすごく優しくて、丁寧に私たちにいろいろと教えてくれたので、今ではお姉ちゃんという感じです。

――本村さんは2017年からはチームKIVのキャプテンを務めますが、人のまとめ方だったり指原さんから学んだことはありますか。

 さっしーが私たちに細かいことを厳しく言ってくれていたことで、今になってそういうことだったんだと気づくことが多いですね。

 劇場公演は毎日やるものですし、学生ばかりだったので、年数が経つと劇場公演に緊張感がなくなるというか。でも、さっしーはそれを細かく注意してくれていました。

 だから私もステージに向けての気持ちだったりとか立ち振る舞いとかは言っています。そういうところは自然とさっしーから学んだかもしれないですね。

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