【陸自・小銃発射事件】採用試験で行われるYG性格検査 たとえ犯人のような男でも今の自衛隊は受け入れざるを得ない事情

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 日テレNEWSは6月15日、「銃発射で上司ら死亡 18歳候補生『人間関係がうまくいかず…』と供述 “最後の検定”の日に何が…」の記事を配信。《逮捕された自衛官候補生の男(18)が「人間関係がうまくいかず、上司の隊員に銃を乱射した」という趣旨の供述をしている》と報じた。

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 事件の詳細が明らかになるにつれ、異常と言える現場の状況が明らかになってきた。

 14日の午前9時過ぎ、陸上自衛隊日野基本射撃場(岐阜市)で自動小銃「89式小銃」を乱射し隊員3人が死傷した事件で、自衛官候補生の男(18)は殺人未遂で現行犯逮捕された。

 翌15日、岐阜県警は殺人容疑に切り替えて送検。時事通信は《今後は、自衛隊の警察に当たる陸自の中部方面警務隊が取り調べを引き継ぐ》と伝えた(註1)。

 朝日新聞デジタルは15日、「『動くな』と叫び、また2発 隊員2人、制止しようとして撃たれたか」の記事を配信した。

 記事によると、男は射撃場のレーンに入る前の待機場所で、持っていた小銃に勝手に弾を装塡(そうてん)。上官らに注意されたが無視したという。

 そして、八代航佑3曹(25)に向けて小銃を発砲。男は「動くな」と叫び、続けて菊松安親1曹(52)に発砲。八代3曹は脇腹を、菊松1曹は胸を撃たれ、いずれも死亡。原悠介3曹(25)は左太ももに重傷を負った。

 男は「教官である菊松1曹に叱られたため狙った」と供述し、八代3曹については「殺害するつもりはなかった。自分と教官の間にいて妨げになっていたので撃った」と説明しているという(註2)。

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