「永山絢斗」逮捕で「東リベ2」公開直前の綱渡り 関係者が望みを託す唯一の“シナリオ”とは
6月16日未明、俳優の永山絢斗容疑者(34)が大麻取締法違反(所持)の疑いで逮捕(午後に再逮捕)されたことで、テレビや映画など関係業界は対応に大わらわとなっている。関係者の間で事態を軟着陸させる「最善のシナリオ」への期待が高まる一方で、警視庁は大麻の入手ルートを含め、これから追及の手を強めると予測する声も……。
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【写真】幻となるか? 「東リベ2」で魅せた永山容疑者の雄姿を先行公開
「事実関係を確認した上で適切に対応したい」――
“逮捕”の一報を受け、永山容疑者が出演予定だった大河ドラマ「光る君へ」(2024年放送予定)を制作するNHKはこうコメントを出し、今後の対応に“含み”を持たせた。同ドラマへの永山容疑者の出演が発表されたのは5月23日、クランクインしたのは同28日だった。
しかし、その時にはすでに警視庁の内偵捜査は大詰めの段階を迎えており、逮捕に向けた準備が着々と進められていたという。民放キー局社会部記者の解説。
「今年1月に知人女性から情報提供を受け、警視庁は内偵捜査を開始。永山容疑者の行動確認を続け、先月末頃には大麻所持の確証を得て、家宅捜索のタイミングを窺っていました」
赤っ恥をかかされた格好のNHKだが、同局関係者によれば、「永山の降板は確実と見られている。幸い、クランクイン直後のため、キャスト変更を行っても撮影スケジュールに大きな影響はない」と淡々と話した。
頭を抱える「東リベ2」関係者
余裕すら感じさせるNHK関係者に対し、朝から対応に追われたのが日本テレビ関係者だ。永山容疑者は、門脇麦が主演を務めた今年1月期のドラマ「リバーサルオーケストラ」(日テレ系)に出演し、同ドラマのDVD発売が8月9日に迫っていた。
「DVD発売は現状、宙に浮いた状態になっている。永山は主人公・門脇が演じる天才ヴァイオリニストのライバル役を演じ、露出は多い。ただ発売までにはまだ時間があり、販売を手掛けるのも日テレ本体でなく、関連会社のVAP。“対岸の火事”ではありませんが、とりあえずは様子見を決め込むことで落ち着いています」(日テレ関係者)
一方、6月30日に公開を控える「東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-決戦-」の関係者たちは頭を抱えているという。人気漫画「東京卍リベンジャーズ」を映画化した前作「東京リベンジャーズ」(21年公開)は興行収入45億円を記録。同年の劇場用実写映画ではナンバー1ヒットとなった“ドル箱”コンテンツのため、制作サイドの続編公開にかける期待と意気込みは大きかったとも。
「情報収集と対応策の協議を続けているが、公開までもう2週間しかなく……。今回、永山が演じる役どころは、北村匠海演じる主人公・花垣武道との接点は多くないものの、花垣に強烈な影響を与え、物語のカギを握るキャラクターの一人。永山の場面だけを消すなんて、とても不可能。“強行突破か”“公開延期か”で揺れ動いている最中です」(制作の1社であるフジテレビ関係者)
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