小池都知事が維新入り? 水面下で進むプランとは…維新が連立入りする可能性も

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 年内とうわさされる内閣改造や解散説に公明党が翻弄されている。絶対に失えない大阪・兵庫の六つの小選挙区という“虎の子”に端を発し、公明党は自民党の大物を巻き込んだ仰天プランを画策しているというのだ。

「公明党は日本維新の会に選挙協力の交換条件として東京の候補者全員に推薦を出すと打診したものの、維新は“公明票が本当に来る保証はない。来ても勝てるとは限らない”と突き放した。そこで公明党は“東京で必ず勝てる候補”として、小池百合子都知事を維新入りさせようとしているんです」

 とは事情を知る与党幹部。

「自公に生じたあつれきの震源地は練馬区東部の東京28区。ここに住む小池都知事をねじ込むもくろみです。公明党と維新に太いパイプを持つ菅義偉前首相と、その盟友で小池に近い二階俊博元幹事長に水面下で仲立ちしてもらう構想とか。無論、公明党は小池を全力で支援すると約束していますよ」

 なるほど、三者の利害は一致しているように見える。

「知名度の高い小池が加われば、維新は東日本に浸透するための核にできます。小池にとっては“初の女性総理”の座が近づく。断る理由はありません」

6月中の改造説

 さらに公明党は、自民党に譲らせた埼玉14区と愛知16区を維新に差し出す案も検討しているとされる。

「公明党はともに擁立する候補者を決定していますが、自民党の両県連は“党本部が勝手に譲った”と激怒しています。この状態では公明党の候補者の当選はおぼつかない。そこで、小選挙区に見切りをつけて維新に譲り、自分たちは比例での当選を目指すというワケ」

 さる自民党関係者は、なりふり構わぬ公明党の動きが政界再編を加速させる可能性があると指摘する。

「小池の国政復帰と、維新と公明党の東京での選挙協力が実現すれば、自公維連立が現実味を帯びる。岸田総理は解散前に内閣改造に踏み切るとの指摘もあり、それを機に維新が連立入りする可能性も捨て切れない」

 実際、永田町では6月中の改造説が流布されている。

「岸田総理は6月21日の国会閉幕のタイミングを狙っているフシがある。目玉は茂木敏充幹事長の交代で、後任には麻生派の鈴木俊一財務相や、茂木派の小渕優子元経産相の名が。菅さんや二階さんと近い関係にある、河野太郎デジタル相も取り沙汰されているね」

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