「グラビアは好きですが本業はアイドルだから…」本郷柚巴(20)がNMB48卒業を決めた理由

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NMBは「青春」

――卒業発表後の5月2、3日にはオリックス劇場でのNMBのライブに出演もされました。出演にも葛藤はあったそうですね。

 3日のリクエストアワーは私が参加している曲もあるので絶対に出てほしいとスタッフさんには言われていたんですが、2日のライブはでるべきか迷いました。

 でもファンの方が「ゆずを撮るために応募したらカメコ席(カメラ撮影が可能な席)に当たったから、今撮影の練習をしているよ」と言われて。最後のライブのチャンスだし、同じように思ってくれるファンの方もいるのだから、出るしかないと思って。小嶋花梨ちゃんにLINEで相談したときも「いろいろ気にせず、最後のライブなんやし、私は楽しんでほしいと思う」って言ってくれて、出るって決断をしました。

 3日目のライブの最後、客席へ降りて行ったんですが、ファンの方の顔をすごい間近で見れて。ライブに参加するの今日で最後なんやって思ったら、なんか涙が止まらなくなって。こんなにも素敵なメンバーに囲まれて、自分で卒業を決断したのに、なんか離れたくないって思いました。

 でも、そこで卒業を踏みとどまると、次いつタイミングが来るか分からない。卒業を決断するのは苦しいですけど、もう今しかないという思いもあります。

――そういえばNMB以外に友達がいないとも話してましたね。

 ほんまにいなくて(笑)。地元の友達で連絡先交換しているのが、1人しかいないんです。なのでお父さんも「NMBやめてどうするの。友達もおらへんのに」って言われて、その通りやなって。

 12歳の頃から私を見てくれてる人って身近ではメンバーしかおらんなとはめちゃくちゃ感じてます。なので卒業してからも、劇場にも絶対行きますね。もう遊びに行っている未来が見えてます。メンバーにも「卒業した次の日に劇場来てそう」って言われますね(笑)。

――本郷柚巴にとってNMB48とはなんだったのでしょう。

 私の中では一番の青春でした。なんやろ、ばかなことも全力でやるのがNMBだと思っていて。お笑いもそうですし、ライブでのちょっとした劇も。NMBだからこそできたこと、NMBにしかできないことがいっぱいあったなと思います。

 私は学生時代を全部NMBに捧げてきたけど、後悔はしてません。NMBに加入して、こんな素敵なメンバーに出会えたことが一番の宝物です。

後編【本郷柚巴(20)、NMB48卒業で今後は? “アイドル復帰”“グラビア継続”の可能性について語る】へつづく

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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