女優に意欲発言も話題 ルッキズム社会をしたたかに利用する森香澄アナのポテンシャル

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世間知らずかリスクヘッジか? 「置かれた場所で咲く」のではなく「咲きたい場所で咲く」を選ぶたくましさ

 そもそも田中さんだって、フリー転身直後は嫌われていた。写真集の大ヒットで、「美貌にあぐらをかかない努力家」という面が見えてから風向きが変わったのだ。演技同様、仕事に対するひたむきな姿勢を見せない限り、美人でも苦労するということである。

 とはいえ森さんの最終目標が、ほんとうに「結婚して週末だけ働く」ことにあるのであれば、田中さんほどにストイックに女優業に打ち込むつもりはさらさらないのかもしれない。彼女自身、一つの仕事を極めることより、「『森香澄ってなんなんだろうね、なんでもやってるね』みたいなイメージがついたらいいな」と語っている。

「置かれた場所で咲く」のではなく、「咲きたい場所で咲く」ことを選べる生き方は、限られた人にしかできない特権だ。地に足が着いていない世間知らずと批判するのは簡単だが、そもそもどこか一定の場所に根なんか張るつもりはないのだろう。あるいは、一つのことに集中して失敗したことを考えると、可能性を感じられるものを手当たり次第やる方がリスクヘッジになるという計算かもしれない。

 ルッキズム社会に咲いた徒花(あだばな)、とまで言うのは酷かもしれないが、どちらにせよ彼女の人気は花盛りだ。ねたみややっかみを養分にしても美しく毒々しく咲き続ける悪女なんて役があったら、女優デビューにぴったりなのではと思う次第である。

冨士海ネコ

デイリー新潮編集部

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