書類送検「山川穂高」 なぜ西武は不祥事の多い球団になったのか

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シーズン中の解雇もあり得るのか?

 埼玉西武ライオンズの山川穂高(31)が20代の知人女性に性的暴行を加えたとして、強制性交の疑いで警視庁に書類送検された。

 ちなみに、「書類送検」とは専門用語ではなく、刑事訴訟法上は「送付」か「送致」となり、今回の事案は前者だという。

「今回の事件のように、警察が被害者から告訴を受理した場合、告訴に関する事実関係や、起訴できるだけの証拠があるかどうかは関係なく、捜査結果を必ず検察庁に報告しなければなりません。警視庁は検察に対し、起訴を求める“厳重処分”ではなく、判断は検察に任せるという“相当処分”の意見をつけていますので、最終的な処分は被害者との示談成立の有無などを含め、総合的に検察が判断することになるでしょう」(社会部記者)

 多くのファンに夢や希望を与えるプロ野球選手に「強制性交」の四文字は、容疑段階とはいえ、あまりにも重い。

「これほどの事態になったのですから、普通に考えればシーズン途中の契約解除=解雇もあり得る、と言いたいところですが、西武は甘いというか、寛大というのか。厳格な対応をとることはないですからね」(スポーツ紙記者)

 というわけで、ここ数年だけで明るみに出 た球団の不祥事を振り返ると……。

不祥事の系譜

 2023シーズンからFAでオリックスに移籍した森友哉(27)は、新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化していた2020年4月、球団から「外出および外食禁止」の通達が出ていた最中に、初対面の女性を自宅に招き入れ、家事をやらせた上、セクハラまがいのマッサージをさせたことを写真週刊誌「FLASH」に報じられた。

 同年8月に明るみに出たのは、佐藤龍生(26)のスピード違反。球団が全てのチーム関係者に自宅待機および不要不急の外出禁止を定めていた期間中の4月12日、チームメイトの相内誠(28)と2人で千葉県内のゴルフ場に向かい、制限速度60キロの首都高速道路を、89キロオーバーの149キロで走行していたことが判明。佐藤と相内は無期限の対外試合出場停止とユニフォームの着用禁止処分を受け、佐藤は同10月、懲役3か月、執行猶予2年の判決を受けた。

 この時、同乗していた相内は「房総のダルビッシュ」と呼ばれ、2012年のドラフト2位で入団。仮契約後の同年12月、仮免許運転違反とスピード違反が発覚し、通っていた学校から無期限謹慎処分を受け、新入団選手発表会見にも出られなかった。その後、保護観察処分となり、心を入れかえてと思ったのも束の間、2014年には未成年でありながら飲酒・喫煙問題を起こし、またもや処分を受けた。その後、引退し、今は格闘家などで活動している。

 他にも昨年は19歳の選手2人による飲酒、喫煙、ネットナンパ。さかのぼる事2007年には、銀行のATMに忘れられていた3万円を置き引きしたとして、上本達之(42)=当時は捕手、後にコーチ=が窃盗容疑で書類送検されている。

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