ドラマの現場で根強い”香川照之待望論” 歌舞伎の結果次第で秋に復帰か?

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 蛮行から8カ月――。本誌(「週刊新潮」)がクラブホステスへの性加害を報じるや(2022年9月1日号)、香川照之(57)=市川中車=はレギュラー番組をすべて降板。複数のCMを含め、表舞台から姿を消した。が、一方で歌舞伎役者として地歩を固めつつあるという。

 演劇担当記者が解説する。

「昨年12月、香川は歌舞伎座における市川團十郎白猿襲名興行の『鞘當(さやあて)』に出演し、芸能活動を再開させました。いとこの市川猿之助(47)と、ケンカを仲裁する留男と留女の役を交互に担当しましたね」

 去る4月には歌舞伎座で「新・陰陽師」に、今月には明治座で、約40年ぶりの上演となる「御贔屓繋馬(ごひいきつなぎうま)」に、源氏の血を引く武将・渡辺綱(わたなべのつな)という役どころで出演。

「香川はいずれも脇役でしたが、いよいよ6月には歌舞伎座で主役を務めることに。演目は江戸時代の浮世絵師・浮世又平の姿を描いた『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)』です」

 抜群の腕を持ちながら、吃音に悩む絵師とその女房の夫婦愛を描いた作品で、

「香川が歌舞伎役者として初めて挑む役柄です。弟弟子の土佐修理之助を香川の息子・市川團子(だんこ)(19)が演じます。香川の親子共演ということで、早くも話題を呼んでいます」

ドラマの制作現場に残る香川“待望論”

 香川は続く7月には歌舞伎座で「菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」に出演する。香川の歌舞伎出演は4カ月連続となるが、本人はパンフレットに〈渡辺綱は光源氏のモデルともされたという説があるほどの美男子とのこと。現世の私とはまったく違いますが、気性の強さを押し出していければ、と思っております〉と前向きなコメントを寄せている。

 そんな香川にはいま、複数のテレビ局から熱い視線が送られている。キー局のプロデューサーが明かす。

「テレビ界から干されて歌舞伎界に居場所を求めた香川さんでしたが、回ってきたのは脇役ばかり。それが、6月には主演を果たす。観客動員数の多寡はもちろん、ファンの反応次第では、本人が望むテレビ復帰への道が開けるかもしれません」

 ドラマの制作現場には、俳優・香川“待望論”が根強く残っているそうだ。

「ヒットを記録した『半沢直樹』では、主人公と対決する大和田常務という憎々しいほどアクの強い役柄を見事に演じ切りました。怪演ともいうべき存在感で、あれほどの演技力はほかに見当たりませんよ」

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