「ラーメン組長」葬儀に弔問へ訪れた大物の名 「カタギになりたい」情報の真贋 使用された車両の持ち主と暴力団組織との関係

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車間距離は300メートル

「今回は4・5台に分乗し、300メートルほど車間距離を空けていたと聞きました。葬儀場の手配も難儀を極め、最初は兵庫・明石の方でやるという話でしたが、うまく行かず、神戸市内で落ち着いたようですね。それでも警察は条件を付けたようで、結果的に、他の団体は関係せず、3代目弘道会の中だけで通夜・葬儀を執り行ったとのことでした」(同)

 26日に行われた葬儀には、大物も顔を見せたという。

「3代目弘道会の竹内照明会長が弔いに訪れたとのことでした。当初は赴かない予定だったようですが、やはり盃を交わした若い衆ということで出席するに至ったようですね」(同)

 一方で、捜査の行方はどうなっているのか?

「事件の犯人が使ったとされる車両が岡山県内で発見されました。廃品回収関連の仕事をしている人物に車両を借りたとのことでした。ただ、貸した方は事情を全く知らなかったため、警察に事情を聴かれただけだったということです」(前出・社会部デスク)

 1997年の5代目山口組の宅見勝若頭銃撃事件でも、実行犯にクルマを貸した人物は無罪放免となっている。

複数犯か?

「宅見若頭銃撃事件でクルマを貸したのは私もよく知る間柄の中野会組員でしたが、彼も実情を知らず、罪に問われることはありませんでした。ただ、今回注目されているのが、クルマを貸した人物の素性です。現在は6代目山口組傘下となった妹尾組(本部・岡山県)の元若頭補佐と関係のある人物だということです。ちなみにこの元若頭補佐は、15年ほど前にある事件で懲役へ行く前にカタギになったとのことでした」(前出・竹垣氏)

 15年も前に、とっくにカタギになっているこの人物に焦点があたるのには理由がある、と言う。

「去年10月、同じ岡山を本拠とし、神戸山口組と連合を組む池田組の池田孝志組長を妹尾組の吉永淳若頭が襲撃した事件がありましたね。その吉永若頭の借りたマンションの名義人がこの元若頭補佐だという話を聞きました。だからといって妹尾組が今回の事件に関与していると見るのは早計だとは思いますが、憶測を呼びそうな関係ではありますね」(同)

 ラーメン店の防犯カメラに映っていたのは、ベージュっぽい黄色のニット帽をかぶり、黒縁の眼鏡をした男だったという。やせ型で身長は165センチ程度とのことだ。

 防犯カメラの映像をリレーして行くと、クルマの周辺に計3人が映り込んでいたとの情報もあるという。複数犯の可能性も浮上しているということか。

 ラーメン組長銃撃事件のミステリーは深まりつつある。

デイリー新潮編集部

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