ガーシーに宏洋、「ごぼうの党」代表…「まるで“怪獣大戦争”」との声も 旧NHK党「内紛バトル」の知られざる核心部分

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 “犬も食わない”と揶揄される旧NHK党(現・政治家女子48党)の内紛劇がいよいよ法廷に舞台を移すという。その前哨戦の様相を呈しているのが、目下の統一地方選(市区町村長選挙)だ。新旧党首が二手に分かれ、新たに“援軍”も参戦するなど「内ゲバ」戦線は拡大の一途をたどっている。

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 4月20日、政治家女子48党の党首として目黒区議選に出馬した大津綾香氏(30)の街頭演説に「ごぼうの党」代表の奥野卓志氏が“応援弁士”としてサプライズ登場。さらに3月に死去した「幸福の科学」総裁・大川隆法氏(享年66)の長男で、渋谷区議選に立候補している宏洋氏(34)も乱入し、意外な三者の組み合わせに聴衆が沸く一幕もあった。

 宏洋氏は17日にも渋谷駅前で大津氏とコラボ演説しており、その際に「幸福の科学が滅亡していく様と“立花教”がかぶっている。反省修行をしなさい」と旧NHK党党首の立花孝志氏(55)を批判。今回、大津氏のため「助太刀」に入ったと宣言していた。

 一方で、港区議選に立候補した「立花派」とされる政治家女子48党の候補者はガーシー容疑者の写真を自身の掲示板に使用して話題を集めた。もともとは立花氏の提案だったといい、ガーシー容疑者本人にも使用許諾をもらったという。

 統一地方選を取材している民放キー局関係者は「両者の対立は日に日に先鋭化していますが、参戦してくるメンツのキャラが強すぎて、なかなか真正面から報道できない。局内では“まるで怪獣大戦争だ”などと囁かれている」と言い、遠巻きに傍観しているのが実情と打ち明けた。

官報に掲載された代表者の名

 そもそもの騒動の発端は3月8日、いまや「国際指名手配犯」となったガーシー元参院議員が除名処分を受けたことで、立花氏が旧NHK党党首を引責辞任。同時に政党名を「政治家女子48党」へ変更し、新党首(代表者)に大津綾香氏を選出したことに始まる。

 ところが間もなく、党の口座にあるお金などをめぐって、新旧党首がSNS上で互いに罵り合う異様な展開に。さらに3月29日付で、大津氏からガーシー容疑者の除名に伴って繰り上げ当選した斎藤健一郎氏に再度の党首変更があったと立花氏が発表。

 しかし18日に公表された官報に政治家女子48党の党首は大津綾香氏と告示され、20日には同党に対する政党助成金約8300万円が大津氏の管理する口座に振り込まれたことを立花氏が暴露するなど、混迷は深まるばかり……。一体、どうなっているのか。

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