日テレは大ショック!水曜22時、「芳根京子」「波瑠」のドラマ対決はフジが路線変更で初勝利

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 4月13日の朝、日本テレビのドラマ制作部に激震が走ったという。日テレが前日22時から放送した芳根京子(26)主演のドラマ「それってパクりじゃないですか?」が、裏番組で波瑠(31)主演のドラマ「わたしのお嫁くん」(フジテレビ)に、初回視聴率で敗れたからだ。

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 フジが水曜夜10時にドラマ枠を復活させたのは昨年4月。この時間帯は日テレが30年以上“水曜ドラマ”を放送してきた枠だ。フジは過去3度にわたってドラマ対決を挑んだが、日テレはそれを跳ね返してきた。4度目の対決となって1年が過ぎた。

 4月12日放送の日テレ「それってパクりじゃないですか?」の初回視聴率は、世帯6・0%、個人3・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)。対するフジ「私のお嫁くん」は、世帯6・1%、個人3・4%。日テレ関係者は言う。

「わずかな差ですが、この1年、この放送枠で日テレが負けたことはなかったので、ショックですよ。前期は初回放送日が違いましたが、今期は同じスタート日で、どちらも主演はNHKの朝ドラ女優。いやが上にも注目された対決でした」

 芳根は16年後期の「べっぴんさん」、波瑠は15年後期の「あさが来た」のヒロインだ。

「『あさが来た』の視聴率は平均23・5%で、波瑠は今世紀最高の朝ドラ主演女王です。一方、『べっぴんさん』の平均20・3%は悪くありませんが、芳根は朝ドラ終了後の初主演ドラマ『海月姫』(18年1月期・フジ)で月9史上ワーストの平均6・1%を記録しています。最近ではアサヒビールのCM“おつかれ生です”を新垣結衣から引き継ぐなど、人気が上がっているのですが、敵わなかったようです」

 そうはいってもまだ初回、その差もほとんどない。諦めるのはまだ早い。

“お仕事女子”の歴史

「日テレの水曜ドラマは女性向けで、仲間由紀恵の『ごくせん』(02年4月期)や篠原涼子の『ハケンの品格』(07年、20年)、松嶋菜々子の『家政婦のミタ』、戸田恵梨香と永野芽郁の『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』など、“お仕事女子”にスポットを当ててきました。今期の『それってパクりじゃないですか?』も、飲料メーカーの知的財産部に配属された芳根と上司役の重岡大毅(ジャニーズWEST)がバディとなって奪われた特許を取り戻す、権利侵害をテーマにエンタメ化したドラマです」

 一方、「わたしのお嫁くん」はキャリアウーマンなのにズボラ女子の波瑠が、家事力最強男子を演じる高杉真宙を“嫁”に迎えるというラブコメだ。

「しかし、ただのラブコメだと見てもらえないと考えたのか、“社会派ラブコメディ”と銘打ちました。ただのラブコメでなく、“お仕事女子”を主人公にしたことを打ち出したわけです。なんだか、日テレの水曜ドラマに似ていませんか?」

“それってパクりじゃないですか?”と言いたげだが、お仕事女子をテーマにしたドラマは水曜ドラマだけではない。

「もちろんそうです。しかし、フジは昨年、水曜夜10時枠をドラマ枠に戻すことを発表した際、『男性ヒーローで、さまざまな仕掛けにトライしていきたい』と明言していたんです」

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