加藤浩次、近藤春菜、友近…吉本興業に反旗を翻したタレントの現在地

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大物女性芸人も

 昨年6月、フジテレビ系特番「まっちゃんねる」内で開催された「IPPONグランプリ」の大喜利スピンオフ企画「IPPON女子グランプリ」2022年度(第1回)に参戦し、総合優勝を果たした箕輪はるか(43)。その箕輪とお笑いコンビ・ハリセンボンを組む相方の近藤春菜(40)も、闇営業問題時、加藤とともに、吉本上層部を批判したタレントの一人である。2019年8月に専属エージェント契約へ変更された。

 専属エージェント契約締結後から、近藤のタレント活動は急激に落ち込む一方。その窮状に手を差し伸べたのが、昵懇の間柄にあるベッキー(39)だ。スポーツ紙芸能デスクが語る。

「2022年に家族でコロナ感染したベッキーに鍋を差し入れするなど、近藤との仲は昔から有名です。そんなベッキーは、デビュー時から長年所属したサンミュージックプロダクションを2021年8月末で退所。9月以降は元マネージャーが代表を務める会社に移籍していますが、近藤のタレント活動を陰でサポートしているのが、この会社といわれています。しかしながらベッキー自身、16年1月、ゲスの極み乙女のボーカル川谷絵音(34)との不倫をスクープされました。その後、テレビ番組で謝罪し、結婚もしましたが、いまだに当時のダメージから回復しているとは言い難い。ベッキーの手助けがあっても、近藤のV字回復は厳しいでしょうし、極楽とんぼ同様に箕輪も吉本と専属マネージメント契約を結んでおり、今後のコンビとしての活動も不透明と言わざるを得ません」

 近藤同様、現在専属エージェント契約を結ぶのが友近(49)。闇営業問題騒動の真っ只中に出演した『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(CBCテレビ/TBSテレビ系)内で、吉本上層部に対し否定的見解を示した。前述のスポーツ紙芸能デスクが続ける。

「友近さんも闇営業問題では吉本上層部の対応に否定的でしたが、それ以上に10年間で自身の担当マネージャーを20人ほど辞めさせてしまったとの報道もあったほど、マネージャーやスタッフへのあたりが強く、現場スタッフは常に疲弊。それを知った上層部が激怒して、そんな態度なら自分一人でやっていけと放り出したようなもので、吉本と友近さんの着地点が専属契約から専属エージェント契約への変更でした。もともと事務所と友近さんの折り合いが悪かった上での闇営業問題の上層部糾弾。ここまでエスカレートしてしまえば、友近さんへのフォローは、かなり難しいのでは」

 こうした所属タレントによる造反や、専属エージェント契約に対して、第一線でマネージメントを担う、事務所スタッフの目にはどう映るのか。前述の芸能プロ関係者が語る。

「寸暇を惜しんでタレントのためにスタッフは常に動き回っているわけですから、感情に任せて好き勝手ばかり言っていては組織の統率が取れませんし、タレントとスタッフ双方の信頼関係も揺らぎます。専属エージェント契約への変更は所属タレントへの見せしめになることは間違いないでしょう。闇営業騒動は、芸能界のよくない慣行を明るみに出す一方で、タレントとスタッフの関係を見つめなおす、いい機会だったと思いますね。事務所から独立するにしても、目先だけでなく先々のことまでよく考えて、やりたいことが明確であれば、一人でやっていくメリットもあると思います」

 芸人は、他人の好き嫌いに一生を捧げる以上「末路哀れは覚悟の前」などとよく言われるが、「口は禍の元」であることは肝に銘じておいたほうがよさそうだ。

デイリー新潮編集部

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