大谷翔平「年収85億円」の原点は最低年俸6000万円 「負けたくねえ」村上宗隆が対抗できるたった一つの方法とは?

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伸び盛りの時期に最高レベルの野球

 そして昨季は「15勝、34本塁打」と二刀流はレベルアップし、今年は冒頭の年収を手にする。

「あと2年、日本でプレーして(20年)からメジャーに行けば、総額200億円の契約が結べるとみられていたのだが……。最高レベルの野球で伸び盛りの時期を過ごしたからこそ投打同時出場や中5日での先発などで二刀流はスケールアップした。日本の野球で25歳まで過ごした後に渡米していたら、これほど二刀流は進化したか。メジャー最高額が間違いないと言われるほどの選手になれていたか」(同代理人)

 大谷は損得勘定抜きにアスリートの本能の赴くまま、世界最高峰の舞台に挑んだ。結果、投打共にメジャーで五本の指に入る選手になった。投手が指名打者で出場できるよう、野球発祥国のルールを変えるまでに、まさに革命を起こした。MVPとサイ・ヤング賞の同時受賞も夢物語ではない今季の大谷があるのも、全ては若くして海を渡ったからだと言える。

 翻って村上に目を向けると、昨季は史上最年少で三冠王に輝いた。直後のシーズン開幕前、WBCでは大谷のパワーと技術がミックスされた圧倒的な打撃を目の当たりにし、鼻っ柱をへし折られた。

「村上にとってはいいことだったと思う。日本球界ではナンバーワンでも上には上がいて、井の中の蛙だったことを思い知った。調子に乗りかけたところで大谷と出会い、向上心に火が付いただろう」(元パ・リーグ球団監督)

 村上は昨オフ、3年総額18億円の契約を結んだ。ヤクルトには契約満了の25年シーズン終了後のポスティング移籍が容認された。金銭面に制約がなくなる25歳になってからの渡米が前提にある。

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