高市大臣の放送法文書騒動、「辞めさせた方がいい」と進言した大物議員の名前 更迭の可能性は?

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支持率がいつ反転してもおかしくない

 仮に高市問題が沈静化しても、岸田政権には難題が降りかかる。

 例えば、3月末に取りまとめるという少子化対策。育休中の給付引き上げや児童手当の拡充などを岸田総理は表明しているが、

「岸田総理に青写真がないので、どこまで有効な対策を立てられるのか……」

 と不安視するのはさる厚労省関係者。

「児童手当の所得制限撤廃では賛成派の茂木さんと地方出身の党幹部との間で意見が食い違い、岸田さんが振り回されています」

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は手厳しい。

「本来はどうやって子どもを増やすかを考えるべきなのに、子育て支援だけが議論されてしまっています。これだけでは少子化改善につながりません。岸田政権は官邸機能も脆弱で、微増している支持率がいつ反転してもおかしくないでしょう」

 無風の国会で突如立ち始めた「高市」という荒波。その波を越えた先の景色は光あふれる“春らんまん”か、はたまた、突風吹き荒ぶ“春の嵐”か。

週刊新潮 2023年3月30日号掲載

特集「『放送法文書』で自爆 『高市大臣』の冷たいクビ筋」より

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