【独占】「ゴーンヌおじさん」近藤祐司さん、ファイターズ実況卒業の理由と今後の野望  今季はマリーンズに“移籍”

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清宮、松本剛…チームへの想い

 一方、8年間実況を務めたファイターズへの愛情は今も胸にある。

「8年間見てきたチームだから愛着はあります。今シーズン、清宮(幸太郎)選手は気になりますよね。みんなに応援してもらえるパーソナリティーを持っている選手。あと松本剛選手は苦労している時をずっと知っているし頑張ってほしい。僕はずっとプロスポーツを取材しているけど、活躍した次の年にもう一度活躍する選手が本物。松本選手にはぜひそうなってほしい」

 近藤さんはスポーツアナウンサーではなく、「スポーツアンカー」を名乗っている。中継する試合だけでなく、その国の文化など付随する情報を伝えたいとの思いからだ。

「実況という仕事を通して、日本を良くしたいと思って常にやっているんです。海外から吸収した知識などを中継を通して提案していくことによって、『海外はこうなんだ』と知ってもらうことで、その人の選択肢を増やせるかもしれないし、スポーツ文化を高められるかもしれない。だって知識として知っていれば、いつかアメリカ人と野球の話だってできると思うから」

 ファイターズの中継からは離れたが、MLBやNBA、NFLといったアメリカのスポーツ実況は変わらず務める。つい先日はグラビアアイドルによるイベント「アイドル鬼ごっこ」でMCを務め新境地も開いた。近藤さんは今後もスポーツアンカーとして“ゴーンヌ”する所存だ。

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。現在は退社し雑誌、ウェブで記事を執筆。個人ブログ「OUTCAST」も運営中。Twitter:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

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