ウルグアイ戦で持ち味を発揮できなかった三笘薫 その原因は?

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伊藤洋輝の問題点

「サイドバックが攻撃参加したら中に絞る」というのが約束事だったと森保監督は明かした。菅原は中に絞って堂安のためにスペースを作りながら、さらに堂安からパスを貰おうと動き直していた。

 一方の伊藤は、攻め上がったもののバイタルエリアで立ち止まったままで、三笘が伊藤からバックパスを受ける形になっていた。これでは本末転倒だし、三笘が伊藤や守田からリターンパスを受けて左サイドを突破するシーンは皆無。このため三笘は単独ドリブルで仕掛けるしかなかった。

 やはり伊藤は4バックでも3バックでも、CBとして起用すべきだろう。長友の後継者となる左SBは、今回は招集されたもののケガで辞退した角田涼太朗、パリ五輪世代のバングーナガンデ佳史扶の成長を期待したい。

 次に「ボールを握って攻める」ことができず、カタールW杯と同様にカウンターしかチャンスを作れなかった原因は2つある。

 まず1つは、1トップに起用した浅野拓磨だ。彼は前線からのプレッシングを期待されてW杯で起用された。ケガで代表から離脱してコロンビア戦は不在の前田大然も同様だ。2人に共通しているのはスピードと運動量であり、前線でボールを収めるポストプレーヤーではない。

計算できない鎌田大地

「ボールを握って攻める」ために求められるポストプレーヤーとしては上田綺世か町野修斗が適任だが、やはりドイツ戦での決勝点が大きいのだろう。チーム内の序列をリスペクトする森保監督らしい浅野のスタメン起用でもあった。

 1トップがボールを収められずに簡単にボールを失ったことに加え、トップ下の鎌田大地も存在感がまるでなかった。ウルグアイのトップ下はレアル・マドリーでもレギュラーを務める24歳のフェデリコ・バルベルデだ。彼のプレーと比較すると、いかに鎌田がポテンシャルを発揮していなかったかがわかる。

 バルベルデは何気ないパスを出したあとも必ずリターンを受けられるようポジションを修正し、常に攻撃に絡んでいた。90分間で動いた距離とボールに触った回数は、鎌田とは雲泥の差があるだろう。

 鎌田のプレーは散発的で、効果的なパスは前半21分に菅原に1タッチで出した1本くらい。所属するフランクフルトでも、好不調の波が大きく「存在感がない」と酷評されることも多い。天才的な選手であるものの、起用してみないと真価を発揮できるかどうかわからない、起用法が難しい、計算できない選手でもある。

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