大谷、ダルよりスライダーは上…変わり者のDeNA「バウアー」は日本で何勝できるか

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被打率0割7分5厘

 バウアーは、身体能力は決して高くはなかったという。

「高校時代は球速が120キロ台でした。速く投げるために、腕や足の筋肉、腱をどのように鍛えたら良いか研究していたのです。彼はシアトルにある最先端の野球トレーニング施設『ドライブライン』で練習を積み重ねていました。これでメジャーを代表する投手になったのです」

 バウアーの武器はなにか。

「スライダーです。ホームベース近くでギュンと曲がるのです。しかも、3種類の軌道を描きます。スライダーについて言えばメジャーナンバーワンと言っていいでしょう。2020年のスライダーの被打率は0割7分5厘。これはほとんど打たれなかったことを表しています。ちなみに2022年の大谷翔平のスライダーの被打率は1割6分5厘、同じ年のダルビッシュ有のスライダーは1割6分0厘でした」

 ストレートは平均球速が151キロ。最速は158キロ。変化球は他にカーブ、カットボール、シンカ―、チェンジアップがある。

「右打者にはストレートを見せ球にして、最後はスライダーで決めます。左打者にはカーブやカットボールで勝負するでしょう」

 実際、どのくらいの成績を残すのだろうか。

「昨年は試合に出なかったのですが、トレーニングはしっかりやっているそうです。15勝3敗くらいの成績を残すでしょう。防御率は1点台ですね。DeNAの齋藤隆投手コーチはメジャー経験があり、彼のこともよく分かっていますからね、ある程度は好きなようにやらせると思います」

デイリー新潮編集部

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