いよいよ復帰するオートレーサー「森且行」の現在地 専門家は「2度も大ケガする選手は珍しい。このまま低迷すれば…」

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復帰戦の焦点

 オートレースの公式サイトには以下のような記述がある。

《オートレーサーは、全国で約400人。成績順で、S級(第1位~第48位)、A級(第49位~第280位)、B級(第281位~最下位)の3つのランクのいずれかに属しています》

 森は長年S級を維持してきたが、落車する前の2021年前期は「S-48」の次に位置する「A-1」。上から数えて第49番目の選手だった。

 ちなみに2月17日に発表された「2023年度前期適用ランク」によると、森は282番目となる「B-2」にまで落ちた。《公傷又は妊娠、出産のため最低審査回数に満たない選手》との註釈が付いている。

 落車前の49番目という順位は、上位の下位、もしくは、中位の最上位という立ち位置と言えるだろう。

 森の実力は獲得賞金からも裏付けられる。森の生涯獲得賞金は約7億円だが、トップクラスは10億円を超える選手も珍しくない。

 復帰した森がどこまでランクを戻すのか、それともA級下位やB級で低迷して苦しむのか、ファンは注目しているという。

「復帰戦は4月6日に予定されています。怪我の後遺症と試合勘を失っていることを考えると、苦戦は免れません。その一方で、森さんのランクは低位ですから、他の選手より前でスタートするというハンデをもらえます。このハンデを最大限に活用してA級上位に復帰できるのかどうかが鍵だと思います」(同・記者)

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