「デグロムに匹敵するレベル」 米メディアがこぞって「佐々木朗希」を激賞、「102マイル右腕」に高まるメジャー待望論

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誰もが欲しいと思う

 そして、注目すべきは次のくだりだろう。

<理想的なプロポーション(身長192cm、体重92kg)、投球動作の健全さ(複雑な投球法の割に、タイミングが正確)など、佐々木は、チームが投手に求めるものをすべて備えている。悪くとも、ジェイコブ・デグロムレベルの先発投手として通用し、デグロムのスライダーの代わりにスプリットで勝負する投手になるだろう。そして、佐々木がスライダーとカーブも投げることを考えると、この2つの球種は多少の調整を加えれば、有力な決め球となり、すぐに大谷の球種レパートリーの多彩さを再現することができるようになると分析する人もいる>

 デグロムはサイ・ヤング賞を2度受賞し、今オフに5年1億8500万ドル(約242億円)の大型契約でレンジャーズへと移籍したメジャーを代表する剛腕だ。まだメジャーでの登板経験のない21歳の日本人投手が、デグロムに比肩する存在になるというのは、破格の評価と言える。

 また、同じ3月20日配信の「AP News」は、佐々木の先発登板が決まっていた日本代表との一戦を前に、メキシコチームの指揮官の言葉を伝えた。記事のタイトルは、ズバリ<MLBで起用可能となったら、誰もが欲しいと思うであろう日本の佐々木>である。そこでは次のように報じられている。

<メキシコのベンジー・ギル監督は、「彼は、米国に来ればいつでも、大リーグでとてつもないスターになるだろう」と、日曜日に語った。「彼は現在でも、大リーグレベルでも素晴らしい選手だ」>

<ギル監督は、「101~102マイルの速球を投げれば、どこでも通用する」と言う。「そして、彼は素晴らし変化球も持っている」>

野球界最高の投手は…

 さらに、3月20日付の「USA TODAY」にはこうある。

<一般的なMLBファンに野球界最高の投手の名前を尋ねると、ジェイコブ・デグロム、大谷翔平、サンディ・アルカンタラ、ジャスティン・バーランダーといった名前が挙がる可能性が高い。しかし、正解は、メジャーリーグでプレーしていない投手かもしれないのだ>

<日本の佐々木朗希は、日本プロ野球の千葉ロッテマリーンズでプレーする21歳の天才である。そして月曜日、彼はワールド・ベースボール・クラシック準決勝でメキシコと対戦する際、アメリカの地(チケット完売のローンデポ・パーク)で初先発することになる>

<大リーグの球場での登板は初めてだが、これが最後の登板になることはほぼ絶対にないだろう。彼のメジャーリーグへの移籍は不可避だからだ>

 侍ジャパンのメンバーとしてWBCに出場し、その存在感を改めて示した佐々木。彼がメジャーの大舞台で活躍する姿を心待ちにしているのは、日本人ファンだけではない。

デイリー新潮編集部

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