共産党が松竹伸幸氏に続き“京都の実力者”も除名の異常事態 問われる「市田」「穀田」の人間性

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 全国の有権者は心底、呆れている──。毎日新聞(電子版)は3月16日、「共産が志位氏の辞任求めた党員を除名 『分派活動』と認定」との記事を配信、YAHOO!ニュースのトピックスにも転載された。今年に入って日本共産党は党員の除名処分を“乱発”しているのだ。担当記者が言う。

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「今回、除名処分が下されたのは、ジャーナリストで党員の鈴木元さん(78)です。年齢からも分かる通り、まさに“古参党員”です。京都は共産党が推薦した候補者が市長選や府知事選で当選するなど、強固な支持基盤を構築しています。鈴木さんは、その立役者と言っていいでしょう」

 念のため、京都の首長選で共産党の支援を受けた候補が当選した事例について説明しておこう。

 1950年、蜷川虎三氏(1987〜1981)が共産党や労組を含む全京都民主戦線統一会議(民統)推薦で京都府知事選に立候補し、当選を果たした。

 さらに1967年、富井清氏(1903〜1974)が日本社会党・日本共産党や府市内の労働組合に加え府医師連盟などで作る「全京都市民会議」の推選で京都市長選に立候補、当選を果たしている。

 京都で鈴木氏を慕う党員は多いという。党のために長年尽力してきた古参党員を切り捨てたのは、今年1月、鈴木氏が『志位和夫委員長への手紙 日本共産党の新生を願って』(かもがわ出版)を上梓したからだ。

「鈴木氏は自著で志位和夫委員長(68)の辞任を求め、党首公選制の導入を主張しました。同じく1月、ジャーナリストで党員だった松竹伸幸氏が『シン・日本共産党宣言 ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』(文春新書)を上梓し、党首公選制の導入を訴えたところ、2月に除名処分が下りました。全く同じ構図だと言えます」

 2冊の著作はどちらも今年1月に出版された。松竹氏は2月に除名されたが、鈴木氏は3月まで除名されなかった。

抵抗した京都の共産党

 この“タイムラグ”に一部のメディアが着目した。デイリー新潮も3月14日、「共産党のダブルスタンダード 『党首公選』を主張した1人は除名、1人はスルー」との記事を配信している。

「鈴木氏の著書を出版した『かもがわ出版』の本社は京都市にあります。しかも、2006年に入社した松竹さんが編集主幹を務めているのです。党首公選制を主張しただけで除名されるのはおかしいと思う人は多いでしょうが、それは別として、共産党は松竹さんを除名したのですから、鈴木さんも除名しなければ道理が通りません」(同・記者)

 もともと松竹氏は東京で党活動に従事してきたため、京都では“新参者”だ。一方の鈴木氏は、まさに京都の共産党を代表する人物だと言える。

“京都の実力者”である鈴木氏のクビを切るのは、共産党にとっては相当な“難事業”だったようだ。京都の共産党に詳しい関係者が言う。

「松竹氏の除名処分は、共産党の京都府委員会が決定し、中央委員会が承認しました。ところが、鈴木氏の場合、『松竹氏と同じように除名処分にすべき』という議論にはなったのですが、府委員会では『除名はおかしい』という反対意見も根強く、なかなか決定を下せなかったのです」

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