注目の「和歌山1区補選」で自民候補にまさかの黄信号 “沈黙の二階元幹事長”と“青ざめる世耕弘成氏”

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 いよいよ4月に迫った衆院補欠選挙。昨年7月、銃撃に倒れた安倍晋三元総理の弔い合戦となる山口4区を含む、全国計4区で行われる予定だ。まだ告示前とはいえ、各選挙区ではすでに鍔迫り合いが始まっているが、そんな中、早くも自民党候補に黄信号が点っている選挙区がある。そう、和歌山1区だ。

またとないチャンス

 政治部デスクが言う。

「和歌山1区はもともと、国民民主党の岸本周平氏が5回連続当選を果たしていた選挙区だったのですが、その岸本氏が、昨年5月、和歌山県知事選に出馬することを表明。自民党からも推薦を受けたのです。その結果、見事当選し、空いた議席を巡って補選が行われることになった」

 この事態に色めきたったのが、この選挙区の自民党候補として岸本氏と戦ってきた、門博文氏だった。

「門氏は、2012年の衆院解散総選挙からこの選挙区の候補となりました。しかし、この時は、故・安倍晋三氏が党総裁に返り咲いてアベノミクス旋風を巻き起こし、自民党が大勝したにもかかわらず、岸本氏に敗れたのです。何とか比例復活しましたが」

 以来門氏は、4回に亘る選挙で岸本氏に挑み続けるも、連戦連敗。2021年の衆院選では、ついに比例復活も叶わず、バッジを失うことになった。

「現在、“ただの人”となっている門氏としては、長年のライバルである岸本氏の知事への“転職”は、またとない議員復活のチャンス。そこで、自民党和歌山県連の会長であり、自身が所属する派閥・二階派の会長である二階俊博元幹事長に、“自分に出させてください”と再三にわたって猛アピールを繰り広げました。無論、ずっと和歌山1区で戦ってきたので、理屈でいえば門氏になるのですが……」

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