注目の「和歌山1区補選」で自民候補にまさかの黄信号 “沈黙の二階元幹事長”と“青ざめる世耕弘成氏”

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心情的に簡単ではない

 さらには、

「応援をすると約束していた岸本氏の後援会幹部が、門氏への応援を“長年、倒すべき敵と見なしてきた門氏を、急に応援しろと言われてもできない”と、渋っているというのです。確かに、これまで岸本氏の後援会は、門氏を負かすために動いてきた。それをいきなり180度変え、“門氏を応援し、門氏のために汗を流す”、というのは、心情的にもそう簡単ではないのかもしれません。」

 最新の自民党の調査によると、門氏は、維新の候補予定者にすでに2ポイント差まで迫られているという。この事態に頭を抱えているのが“後見人”的立場である、世耕氏だ。

「世耕氏としては、きちんと1区で門氏を勝たせ、地元での自らの地位も盤石にした上で、衆院への鞍替えを考えていたので、かなり焦っていますよ」

 とは、自民党幹部。

「もっとも現状、世耕氏が狙っているのは、1区ではなく、二階元幹事長の牙城であり、世耕氏の祖父の故郷、和歌山県新宮市も含まれる、和歌山3区です(※次の総選挙からは、和歌山2区)。二階氏が現役を退き、その息子に地盤を譲るとなったタイミングで打って出ようと考えているようですが、世耕氏の腹を知った二階氏は、命が続く限り現役を、と決め込んでいる。身動きが取れない状態の中で世耕氏にできることはといえば、二階氏までとは言わずとも、和歌山県での自らの威光を強めることしかありません。そんな中、大切な和歌山1区を維新に取られているようでは、彼の壮大なプランそのものが、脆くも崩れ去りかねないのです」

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 2023年3月22日付で岸本周平氏の代理人から、岸本氏が自民党に入党した事実はないという旨の通知書が届きました。この指摘を受けて、3月24日に記事内容を一部修正しております。

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