千葉「キングフィールズ」の継承物語 今や世界に名が知れ渡るGCに

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海外にも知れ渡る名

 経営引き継ぎ後、先ず磯子CCと同じく料理を肉中心から中華に変えた。すると女性のプレーヤーが急増し今では2割近い。女性会員95名。コースも未完の所があり、鈴木さん自ら現場を指揮して法面を削って広げたり、池越えグリーンをビーチサイドグリーンに改造したりして心持ちやさしくする。 2006年暮れにはシニア、男子レギュラー、女子ツアーの「3ツアートーナメント」の開催コースに。大会はテレビで放送され大成功した。

 2011年には日本女子プロ協会の樋口会長に請われて公式戦の日本女子プロゴルフ選手権開催コースとなり、海外にもキングフィールズGCのコースが知れ渡る。

 鈴木さん自身、法政大のゴルフ部員で、卒業後は父親の磯子CCの営業社員として勤務する。腕前は湘南CCの-8がある。故人となられた父親のあとを引き継いで社長兼支配人として鈴木3兄弟で磯子CCを経営。磯子もキングフィールズも接待コースとして評価が高い。

 アクアラインが開通して東京や神奈川県からのプレーヤーが90%を占めるようになった。私の知人、歌手の細川たかしさんは毎月ラウンドし、「北酒場」を唱っている。

早瀬利之(はやせとしゆき)
作家。長崎生まれ。鹿児島大学剣道部出身。剣道5段。師範。旧陸軍戸山流居合愛好家。元アサヒゴルフ編集長。ゴルフと剣道関係作品に『ジャンボ―尾崎将司挫折と栄光の軌跡』『杉原輝雄もう一度勝ちたい』『気の剣―剣聖十段斎村五郎』『昭和武蔵・中倉清の生涯』。『タイガーモリと呼ばれた男』で第2回ミズノスポーツライター賞受賞。石原莞爾研究家。

デイリー新潮編集部

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