大川隆法氏急逝 キリスト教徒になっていた前妻・きょう子さんは「子供たちのことが心配」「生きているうちに和解したかった。しかし……」

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 3月2日、宗教法人「幸福の科学」の創始者で総裁の大川隆法氏が66歳で急逝した。大川氏と四半世紀、生活を共にした前妻・きょう子さん(57)に話を聞いた。

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――大川氏が亡くなったことはどうやって知りましたか。

きょう子:報道で知りました。そして、教団から総裁が亡くなったことが正式に発表されたことで、昨日(3月3日)、五反田の総合本部にお悔やみに行きました。

――教団の中に入れたのですか。

きょう子:いえ、私は教団を出た人間ですから。受付で弔問にうかがったことをお伝えして、子供たちが私に会いたい時にはいつでも連絡してくれるようお願いして帰りました。

――大川氏ときょう子さんが結婚したのは教団設立の翌々年となる1988年4月、彼女が東京大学文学部を卒業してすぐのことだった。2人の間には3男2女の子供がいる。子供たちとは連絡を取っていないのですか。

きょう子:はい、誰とも連絡を取れていません。長男の宏洋(ひろし)とは一時期連絡していましたが、彼の活動に賛成できないので、今は特に……。彼のYouTubeもあまりに行儀が悪すぎます。

2004年に心不全で手術

――宏洋氏は2018年にユーチューバーとしての活動をスタートし、「幸福の科学と完全に縁を切った」と宣言。現在は教団の内部情報や大川氏を批判する内容を発信している。大川氏が倒れ搬送される前日の2月27日には「【ついに粛清】大川隆法の長女・咲也加、権力闘争に敗北!公式HPからも名前が消える・・何が起きたのかを元長男の宏洋が解説します【幸福の科学】【お家騒動】」というタイトルの動画を配信していた。

きょう子:あまり見ないようにしていたのですが、娘のことが気になって見てしまいました。(長女については)本当の話かはわかりません。けれど、咲也加が役職を外されたというのが事実だとしたら、精神的に大丈夫なのか心配です。(大川氏は)自分が育てた子を潰してしまうつもりだったのか……。

――事実だとすれば、大川氏はなぜそんなことをしたのでしょうか。

きょう子:本人が体に不調を感じていたせいもあるかもしれません。彼は2004年に心不全の手術をしています。調子が悪いというので2人で山王病院(東京・赤坂)へ行くと、「それどころじゃない」とお医者さんに言われ、病院が救急車を呼んで集中治療室のある虎の門病院(東京・虎ノ門)へ運ばれ、心臓カテーテルの手術をしたんです。以来、健康管理はしっかりと行い、血液がサラサラになる薬なども飲んでいたはずです。体調もほぼ回復したと思っていたのですが、昨年に出版された彼の句集「魔境の中の光」(幸福の科学出版)には、2021年12月19日の記録として《これからが死神との戦いの本場だ》という一文がありました。死期が迫っていることを感じていたのかもしれません。

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