広瀬すず主演「夕暮れに、手をつなぐ」なぜ苦戦? 脚本に問題か「都合の良い展開ばかり」

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「三寒四温」とはよく言ったもので、徐々に春の兆しが感じられる日本列島。1月始まりの冬ドラマも最終回への折り返し地点を過ぎ、視聴率を見れば広瀬すず(24)の主演作が苦戦中なのだ。

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 TBS系で火曜22時から放映されている連続ドラマ「夕暮れに、手をつなぐ」で主演を務める広瀬が、低空飛行にあえいでいる。

 第1話が8.0%(世帯視聴率、以下同)、続く第2話が6.6%で第3話は5.9%と回を追うごとに失速。第4話では少し持ち直して6.2%としたが、2月28日放送の第7話も6.0%と、未だ上昇気流に乗れずにいるのだ。

 芸能デスクによれば、

「広瀬はタレントCM起用社数ランキングでは毎年のように上位に食い込む人気者。第1話の放送時にはツイッターのトレンドで世界一になるなど注目され、ドラマも大いに盛り上がるはずでした。“本格的な青春恋愛ドラマ”という触れ込みで期待されていましたが、彼女の役どころは九州の片田舎出身で、あえてキツい方言を話しており、“すずちゃんのイメージにそぐわない”という指摘もあります」

 今回のドラマで脚本を務めるのは北川悦吏子氏(61)。1990年代に一世を風靡したドラマ「ロングバケーション」(フジ系)や、最近では永野芽郁(23)が主演したNHKの朝の連続テレビ小説「半分、青い。」の脚本を担当したことでも知られる。そんな大家が、あろうことかドラマ放映中に問題発言で物議を醸(かも)しているというのである。

都合が良すぎる展開

 先のデスクがこう続ける。

「2月3日に広瀬主演のドラマを書き上げたと自身のツイッターで報告したのですが、実は体調不良で今作のオファーを一度は断っていたと明かしたのです」

 いわば十分なコンディションで書き上げたものではないと受け取られかねず、ネット民たちから“放送中なのに言い訳がましい”などの声が上がる始末だった。

「たしかに北川さんは実績豊富なベテランですが、今回はちょっと無理をされている印象を受けますね」

 と話すのは、テレビドラマ研究家の古崎康成氏。

「今作では“運命的な出会い”を強調するあまり、初回だけで主人公の若い男女が偶然3、4回も出会うなど、視聴者から見れば都合が良すぎると感じてしまいました。北川さんは一時期、大人の恋愛ドラマで良いものを作られていたのに、最近再び若者向けドラマへ回帰されているのですが、仕事など日常生活を送る中での心の葛藤を描く、そんなドラマが共感を呼ぶ昨今の風潮の中で恋愛に重きが置かれた描き方が少し現実離れした展開に映っています」

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