83歳のゴルフ評論家が「男子プロ」たちに言いたいこと

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 2023年の男子ツアーは26試合、女子は38試合 だ。国内ゴルフは2月25日のHEIWA PGMチャリティゴルフで始まった。沖縄で行われる男女プロ上位20名による男女ペアマッチ大会で、今年はギャラリーを入れて行われる大会では賞金の10%とチャリティグッズの販売収益を地元・沖縄の施設等にチャリティとして寄付された。国内初戦にして明るい話題だ。【早瀬利之/作家・ゴルフ評論家】

 女子プロ界は樋口久子前会長、小林浩美現会長らが選手のマナー、行動、ギャラリーへの気遣いをうまく教えているので、スポンサーもギャラリーにもウケがよい。 今年は満杯のスケジュールで、はみ出されたスポンサーもある位だ。主催者のアマ・プロ戦を見ていると、「男子プロとはまわりたくない、出来れば女子プロとラウンドしたい」と本音を話す主催者関係者が多いことを、男子プロはご存じだろうか。プロが嫌われては元も子もない話である。

 振り返れば、青木・尾崎・中嶋のAON、杉原・友利、健夫・直道らは、アマ・プロ戦ではスポンサー関係者のウケがよく、ペアリングを主催者に頼み込んでいたものである。技術もさることながら同伴者に技術を教えたり、思い出の試合のエピソードを話したりして気を配り、好感が持たれたからである。昨今の男子プロ・アマを見ていると、そうした雰囲気は見られない。アマ・プロ戦を自分の練習日と勘違いしている選手もいる。プロ失格とも言える。

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