「ダルビッシュ」が話題の中心のWBCキャンプ オーラに気おされる若手もいたが

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「全部の球がすごすぎる」

 このあたりはダルビッシュ自身も当初感じていたところのようで、「まだ警戒されていると思うので」と語っていた。

 しかし、本人がツイッターで明かしているように、キャンプ入りしてから投手陣や野手陣との食事会に積極的に参加したり、選手らとスワンボートに乗ったりと積極的に交流をしていることから、「警戒」問題はすっかり解消されたようだ。

 グラウンドでは、ダルビッシュがピッチング練習を始めると、球筋がよく見えるキャッチャーの後ろには佐々木ら若手投手が集まり、「全部の球がすごすぎる」とその投球にくぎ付けに。

 あらゆる面で、若手のお手本となっているわけだが、それもこれも早期来日してキャンプに合流したから。そのあたりのいきさつについて本人は、

「所属するパドレスからはキャンプ中の球数制限などは無い。パドレスは、自分が無茶をしないことが分かっているからこそ、早めのキャンプ合流を許可した。ぼくもパドレスがどうしてほしいかを分かっているので、その通りやるだけ」

 と、Webラジオの「ダルビッシュの言いたい放題」で淡々と話していた。

実戦での登板はいつになる?

 キャンプでは既に主役としての活躍を果たしているように見えるダルビッシュだが、言うまでもなくファンが一番楽しみにしているのは本番での快投だ。

 現段階では登板予定は決まっていないものの

「グループリーグ突破がかかる第2戦の韓国戦が有力では」

 というのがスポーツ記者たちのもっぱらの予想である。

 21日には実戦形式で登板し、村上選手にバックスクリーンへのホームランを打たれながらも、楽しそうな笑顔を見せていた。

 野球ファンたちの熱視線は日ごとに強さを増すばかりである。

撮影・本田武士

週刊新潮 2022年3月2日号掲載

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