王室批判で200億円超を荒稼ぎ! ヘンリー王子の“暴露本”で戴冠式への出席はどうなる?

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 英国のヘンリー王子の回顧録が世に出て1カ月余り。王室のみならず世界中を騒がせた“暴露”の余波は、いまだ後を引いている。5月に執り行われるチャールズ国王の戴冠式には、天皇皇后両陛下のご出席も検討されているが、その一大式典をも左右しかねないというのだ。

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 1月10日に米出版社「ペンギンランダムハウス」から刊行された回顧録『スペア』は、16カ国語に翻訳され、世界中で読まれてきた。

「英国では初日に40万部が売れました。この日だけで米、カナダと合わせて143万部に達したため、『最も早く売れたノンフィクション本』としてギネス世界記録に認定されています」(英国在住ジャーナリスト)

 ちなみに従来の1日の売り上げ記録は、2020年に刊行されたバラク・オバマ元米大統領の回顧録『約束の地』の88万7千部だというから関心のほどがうかがえよう。さらに、

「今回の『スペア』は、書籍とデジタル版のほか、王子自身の肉声で録音したオーディオブックも発売されています。こちらは15時間もの大作ですが、なんと来年の米グラミー賞の『朗読アルバム部門』にノミネートされる可能性も報じられています。かつてオバマ元大統領も、自伝でこの最優秀賞を受賞しており、王子の受賞もあながちないとは言い切れません」(同)

薬物を使用したと告白

 ギネスにグラミー賞とはあっぱれと言うほかないが、失ったものも無論ある。発売前日、1月9日に発表された英国での世論調査では、王子の好感度は26%と過去最低を記録。否定的な人は64%にのぼっている。

「回顧録で明かされたエピソードは、いまだに物議を醸しています。中でも12~13年、攻撃ヘリの操縦士として派兵されたアフガニスタンで自身が殺害したタリバン兵を“取り除かれたチェスの駒”に例えた記述は、英国を危険にさらしかねない。また17歳の時にコカインを使用したとの告白もあり、王室が被ったダメージは計り知れません」

 書籍の中で王子は、

「兄のウィリアム皇太子から“暴力を振るわれた”と打ち明け、また出産直後のキャサリン妃の体調をメーガン妃が揶揄したことで口論に発展した件なども明かしている。このため王室内で、とりわけ怒りをあらわにしているのは皇太子だと伝えられています」(同)

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