岸田首相「慢性副鼻くう炎」で手術 周囲が感じていた「我慢の限界」

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鼻づまりが限界に

 岸田文雄首相は2月11日、慢性副鼻くう炎などの治療のため、都内の病院で内視鏡手術を受けた。異例だったのは国会開会中の手術で全身麻酔であることから、首相の臨時代理を置くことになった点だ。もう少し別のタイミングはなかったのか?などの声があがっているが、詳しい病状と、首相の考えについてレポートする。

「松野博一官房長官が10日の閣議後の記者会見で“首相の手術”を明かしたわけですが、少し前から、その情報は断片的に伝わってきていました。解散時期と首相の健康状態はトップシークレットですから、通常、首相や周辺はあれこれとけむに巻くような言動を取るものです。それにしても、現職首相が全身麻酔をして手術を受けるのは、戦後は例がないのではないかということで注視はしていました」

 と、政治部デスク。もっとも、病名がダミーとかそういうことはないそうで、

「鼻の疾患を専門とするクリニックの名前がわかったあたりから、鼻づまりが限界に来たのかもなぁという風に感じました」(同)

完治には手術しかない

「首相動静」欄を確認すると、2022年11月、12月、そして年明け1月と、このクリニックへ通院していることがわかる。

「ここ最近は特にそうですが、映像を通じても首相の鼻が常に詰まっている感じが伝わっていたことと思います。風邪をこじらせ続けているようにも映り、一国のかじ取りを担う宰相としては何だか頼りなく見えたかもしれません」(同)

 放置しても良くなることはないが、急激に悪化するというような状態ではないらしい。
 であれば、手術時期の選択肢はもう少し別のものもあったのではないかと素人目には感じるところだ。

「確かにそうですね。そこまで緊迫してないとはいえ国会開会中ですからね。年末の休みの間にでもできたのではないかという指摘は当然あると思います。”完治には手術しかなく、いずれどこかでやらなければならないという状況を薬の服用などで先延ばしにしてきたが、ついに我慢できなくなったのではないか”との見方があります」(同)

 鼻が詰まっていては集中力に欠けるというのは、誰しも身に覚えのあるところだろう。

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