田中将大「WBC落選」で失ったプライドより大きなモノとは “神の子”の「打算」と「誤算」

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ショーケースでの陳列機会を損失

 MLBではこのオフ、高齢投手でも巨額の契約を結ぶトレンドが生まれている。39歳でメッツと2年総額8670万ドル(約119億円)で契約したジャスティン・バーランダー、35歳でレンジャーズと5年総額1億8500万ドル(約248億円)で契約したジェイコブ・デグロム、今オフにFAとなる36歳のダルビッシュもこの流れに乗りそうだ。

「ダルより年少のマー君なら力さえ示せれば、好条件での契約を見込める。今回のWBCは山本、佐々木らメジャー予備軍の若手だけではなく、マー君にとっても“ショーケース”にしたいはずだったのだが……。その棚に並べられる機会を失ってしまった」(同代理人)

 WBCのマウンド上での勇姿でMLBのスカウト陣にアピールし、WBC出場と「正」の相関関係にあるシーズンで好成績を残す。そしてオフにはMLBに再挑戦――。目算が狂った中で開幕を迎える今シーズンはキャリアでも正念場となりそうで、“神の子”は持ち前の勝負強さの真価が問われることになりそうだ。

デイリー新潮編集部

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