火10「夕暮れに、手をつなぐ」 神様・北川悦吏子×演技派・広瀬すずで苦戦のなぜ

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北川の“前科”

「彼女にしては殊勝な言葉でしたが、このコメントの評判が良くないのです。いちいち言い訳しないほうが良かった。何しろ彼女には“前科”がありますからね」

 それが18年前期の朝ドラ「半分、青い。」(NHK)だという。

「彼女にとっては“半分、自叙伝”とも言える作品で、ヒロインの永野芽郁には自身の出身地である岐阜弁(美濃弁)を喋らせました。加えて、朝ドラのヒロインにはあるまじき自分勝手すぎるキャラクターがネット上で視聴者の反感を買った。これに北川さんは逐一弁明と反論を繰り返し、炎上状態となりました。挙げ句、朝ドラ受けの『あさイチ』にまで噛みついていました。視聴率としては歴代上位の平均21・1%を取りましたが、その後、北川さんが連ドラを書いたのは一昨年の『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ)のみで、平均視聴率は8・7%に終わりました。それに続く『夕暮れ』こそ、彼女にとっては捲土重来のチャンスでした」

「ウチの娘」では大物脚本家ぶりを発揮していたという。

「キャスティングも彼女の言いなりで、大ファンという中村雅俊をねじ込んで自画自賛していたと聞きます。プロデューサーやスタッフも何も注文をつけることができませんでした。そういえば『ウチの娘』でドラマ初出演を果たしたロックバンドAlexandrosの川上洋平は、今回も夏木マリの息子役で出演しています。気に入られたのかもしれませんね」

 とはいえ、「夕暮れ」はまだ始まったばかりである。

「広瀬のセリフを突然、標準語にするわけにはいきませんが、九州弁のちゃんぽんも回を重ねるごとに視聴者に受け入れられるかもしれません。なにより、彼女が演じる空豆のキャラクターは可愛く楽しく描かれていますし、2話から存在感を増している下宿の大家・夏木マリは、川上のギターで『なごり雪』を1コーラス歌い上げるというサービスもあった。広瀬の演技が良いだけに、なんとか頑張ってほしいですね」

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