「エロとお金はみんな好き」 杉原杏璃が“億り人”となっても働き続けるワケ
2010年代、圧倒的なプロポーションを武器にトップグラビアアイドルとして活躍した杉原杏璃が40歳の節目となる今年1月27日、約6年半ぶりに写真集『それから、』(ワニブックス)を発売する。グラビア以外にも投資タレントとしての顔を持つ彼女は、30歳で資産1億円を超える“億り人”となった。これまで4冊の投資に関する書籍を出版しているその投資歴から、芸能人の投資事情、さらにエロをやっているからこその投資での強みを聞いた。(全2回の2回目)【徳重龍徳/グラビア評論家】
【画像24枚】「私のセクシーな部分から投資に興味を持ってもらえたら…」
24歳で本格的にグラドルとしての活動を始めた杉原が投資タレントとなったきっかけは、23歳のときだった。30万円ほどで個別株を始めると、好きが高じて買ったゲーム関連株がスマホゲームブームで上がり、資産を積み上げた。29歳で家を購入し、30歳で“億り人”となっている。
「グラビア時代は海外の撮影から帰国して成田空港で携帯を開くと、株価が下がっていて空港で悲鳴を上げたこともあります。楽屋でもしょっちゅう悲鳴を上げていて、一緒にいたグラビアの子たちに『えっ?何やってるの』 とすごく見られていました(笑)。撮影現場でもメイクさんやカメラマンさんとはエロの話じゃなくて、どこで口座を開いたらいいとかお金の話ばかりでしたね」
現在は個別株もやる一方、昨年出版された著書「お金に働いてもらう!ほったらかし投資」(ポプラ社)で紹介しているように、インデックスファンドなどを中心に投資している。
「それが一番簡単だし、誰でも副業でほったらかしで投資できる。個別株を触るのも、こういう時代だし年齢的にはちょっと疲れてきているのもあります。本でも少しずつでもコツコツと着実に積み上げていくのが大切だと書いています。そもそもグラビアアイドルって自分の人生がギャンブル。レバレッジがマックスにかかっているので、お金は堅実にやった方が良いなと思いました」
とはいえ、ここぞという時には個別株にも大きな投資をしている。
「最近、一番高い買い物はヤクルトへの投資ですね。2021年の冬に買いました。何千万円くらいの投資ですね。ゲームの時もそうですけど、自分がいけるなって言う時に勝負します。けれど百発百中ではない。今みたいにアメリカの金利がどうなるかわからないし、戦争をやってる時はちょこちょこ買って帳尻合わせないと資産はまとまらない。負けることも考えています」
グラドルが投資をやらないワケ
芸能人同士で集まって食事をすると、投資の話になることが多いという。
「芸人さんだとか売れている方も皆さんやってますけど、たぶん公言しないんじゃないですか。何かトラブルがあったら報道されてしまいますし。ビットコインも芸人さんたちとみんなでご飯を食べているときに皆で一緒に始めたんですよ。40万円くらいの時に買いましたね。でも税金が怖くて、ずっと売ってないです」
新型コロナ以降、後輩のグラドルからお金の相談も来るが、なかなかうまくいかない。
「グラビアの子もみんなコロナになって仕事がなくなり『投資やろうと思うのでアドバイスください』とLINEがすごく来ました。それで親身になって、この証券会社がいいよとか相談に乗って『分かりました!』と返ってくるんですけど、半年後とか『やってません』みたいな感じなんですよ(苦笑)」
グラドルたちが投資を実行しない理由について、杉原は次のように分析する。
「グラドルは基本的にみんな自分がかわいいと思っているから、自分のお金が減るかもしれない投資よりも、ご飯食べたり、彼氏にバッグ買ってもらったほうが早いと思っているので、決断に至らないんですよね。エロとかわいさという自分の武器を最大限にうまく使ってるから、それはそれですごいなと思います」
投資とエロ。杉原はこの2つを組み合わせて、やりたいことがあると話す。
「私がずっとやってきたフィールドってエロ、グラビアじゃないですか。そしてエロとお金はみんな好き。お金の専門家はファンドマネージャーだったり、アナリストだったりたくさんいますが、普通の女性がやるよりもグラビアを長年やっていたので目に留まりやすい。セクシーな部分から皆さんが興味を持って見てくれる面はあると思います」
杉原はグラビアのフィールドを通しても、投資に慣れていない人の入口になりたいと考えている。
「エロが好きな人だって、お金にも興味があるじゃないですか。そういう人の投資への入口になりたいんです。別に見世物小屋でもいいんですよ。エロいお姉さんがなんかやってるなあっていうところからの入り口で全然私はいいです。私みたいな、なんかキャハキャハ笑っているグラドルでもお金を稼げるのなら俺でもできるじゃん、って思ってもらったら」
[1/2ページ]