Youtuberになった元巨人「鈴木優さん」が明かす今後 長谷川滋利氏に相談した米国留学の中身

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YouTubeの収益

「巨人の場合、現役時代に圧倒的な成績を残した人たちがコーチを務めています。また、オリックスのコーチ陣は選手の自主性を重んじていましたが、巨人ではコーチ陣が選手を率先する形でした。もし由伸が巨人の投手だったら、フォーム改造は許されなかったかもしれませんね」

 2022年の春季キャンプで、鈴木さんは途中から一軍に合流した。練習試合では一軍を相手に投げたが、球団が支配下契約を結ぶことはなかった。二軍の公式戦でも5試合に登板しただけでシーズンは終わった。

 鈴木さんは「自分はプロ野球選手としてやりきった。後悔は全くない」と考え、現役を引退した。

 そして1カ月後にYouTuberに転進。メディアの取材に、渡米のプランを明かした。一部の野球ファンからは「YouTuberといっても食えないし、それなのに渡米なんて大丈夫?」と不安の声も上がっているようだ。

 だが前に触れた通り、鈴木さんは長年にわたり渡米のプランを温め、準備を進めてきた。

 その中には留学資金を貯めることも含まれている。鈴木さんにとってのYouTubeは様々な情報発信の手段であり、収益を当てにしているわけではない。

長谷川滋利の助言

「現役の時から、米国株式のインデックスファンドなどに投資してきました。少し前まで極端な円安だったので、驚くほどの収益を上げることができました。ただ、投資の利益を留学資金に充てるつもりはありません。留学資金は日本円で数千万円、現金で貯めています。物欲などあまりなかったこともあり、現役の時からコツコツと貯金してきました」

 今年の4月か5月、ロサンゼルスに語学留学する予定だ。妻の美里さんも、昨年に生まれたばかりの子供も、一緒に渡米する。3人家族が2年間、ロスで生活するくらいの資金は貯金できたという。

「今、僕が興味を持っているのは、チームスタッフの仕事です。具体的にはGM(ゼネラルマネージャー)や編成、マネージャー、スカウト、広報といった役職になります。アメリカに渡ったら語学学校で英語を学びながら様々な球場を回ることを考えています。MLBの一軍チームが本拠地を置くボールパークだけでなく、地方に建つ小さな球場も見てみたい。ファンの目線で試合を観戦するだけでも、たくさんの学びがあるはずです」

 鈴木さんを応援する“恩師”もいる。MLBのシアトル・マリナーズなどで投手として活躍した長谷川滋利さん(54)は、2016年から昨年までオリックスのシニアアドバイザーや副GMを務めていた。

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