Youtuberになった元巨人「鈴木優さん」が明かす今後 長谷川滋利氏に相談した米国留学の中身

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上下関係の違い

「オリックスは自由でしたが、巨人は規律に厳しいチームでした。野球ファンの方々もご存知でしょうが、ヒゲや髪型には規則があります。それこそランニングシューズひとつ取っても、色は黒と決まっています。僕自身は巨人の厳しさに不満を覚えたことはありませんが、もっと若い選手は窮屈に感じるかもしれないですね」

 上下関係もオリックスは寛容で、巨人は厳格だった。

「オリックスにいた頃、投手として大先輩にあたる平井正史さん(47)や能見篤史さん(43)に『教えてください!』とお願いしたら、苦笑されながらも(笑)最終的には何でも教えてくださいました。一方、巨人の場合は、先輩と後輩の間には越えてはならない一線がありました。これも一長一短あって、上下関係が厳しいからこそチームの規律が保たれている。一概に良いとか悪いとか言えることではありません」

 昨年12月27日、オリックスの投手・山本由伸さん(24)が契約を更改。推定年俸は6億5000万円で、球団史上最高の年俸を記録したと報じられた。

 鈴木さんは15年、山本さんは17年に入団した。そのため2人は、互いのことをよく知っている。鈴木さんは山本さんの凄さを、次のように語る。

フォーム改造

「基本的な身体能力は僕のほうが高かったと思います。ところが、プロの投手としては圧倒的な差がついた。理由はいくつかありますが、例えば由伸は、本心から野球を楽しむことができます。練習は真剣にやるし、登板の前は緊張しているはずですが、マウンドに立つと野球を思う存分に楽しむ。なかなか、あれはできないですね」

 鈴木さんもプエルトリコのウインターリーグに参加し、野球を楽しむことの重要性を再認識した。それがプロ初勝利の大きな要因になった。

 しかし、そんな鈴木さんでも、山本さんの野球を楽しむ姿勢には敵わないという。

「由伸が最も凄かったのは、プロ入り2年目に挑んだフォーム改造でした。周りのコーチ陣はみんな止めたんです。ところが『改造します』と言い続け、一度もやめようとはしませんでした。普通、コーチにあれだけ『やめろ』と言われたら、『間違ったフォームなのかなあ……』と不安になると思うんです。でも由伸は、自分の考えを貫きました」

 そして鈴木さんは考える。「果たして由伸が巨人の投手だったら、フォーム改造ができただろうか」と。

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