「Colabo問題」追及で7000万円の支援金を集めた男性が独占告白「これはネット界におけるウクライナVSロシアの戦争です」

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 東京都から事業を委託され、虐待や性被害を受けている少女たちの支援活動を行っている一般社団法人「Colabo」の会計不正疑惑で、ネット界が盛り上がっている。火つけ役となったのはSNSで疑義を発信し、都に住民監査請求まで行った「暇空茜」と名乗る男性だ。たった一人の男性による告発がきっかけで、いまネット界はフェミニストと反フェミニストが激しくぶつかりあう“総力戦”の様相を呈しているのだ。いったい暇空氏とは何者なのか。本人に話を聞いた。

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フェミニスト活動家・仁藤夢乃氏が立ち上げた団体

 暇空氏の話に入る前に「Colabo」問題をおさらいしておく。

 Colaboは、SNSでの積極的な発信で知られるフェミニスト活動家・仁藤夢乃氏(33)が2013年に立ち上げた一般社団法人だ。18年から関連3団体とともに、性暴力や虐待の被害に遭った若年女性を支援する東京都の「若年被害女性等支援事業」を受託。歌舞伎町の新宿区役所前に相談スペースとして大型バスを配置し、行き場を失った少女らに宿泊場所を提供したり、就労や生活保護受給を支援する業務を行ってきた。21年度に都が支出した委託料は2600万円だった。

 このカネの使い道に疑義を呈したのが暇空氏だ。暇空氏は情報開示請求で得た公文書などをもとに、Colaboの会計報告に記載された不自然な数字に着目。「食費や人件費、ホテル宿泊費などが不自然に計上されており、公金を不正受給している」、「生活保護を受給させた少女を狭い部屋に住まわせて毎月6万5000円を徴収している」などと、22年8月頃からTwitterやYouTubeで仁藤氏の活動を追及してきた。

 そんな暇空氏の活動が大きな注目を集めるきっかけとなったのは、Colabo が11月29日に開いた記者会見だった。仁藤氏と7人の弁護団は、Colaboおよび仁藤氏に対する誹謗中傷が激化したのは暇空氏のせいだとして、慰謝料など計1100万円の損害賠償を求めて提訴すると発表。不正会計や貧困ビジネスといった指摘は事実無根であり、バスに傷がつけられる実害も生じていると訴えた。

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