オズワルド、ザ・マミィなど若手芸人から圧倒的支持!ラップユニット「MOROHA」に見る“音楽とお笑い”

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 漫才日本一決定戦「M-1グランプリ2022」が18日に開催され、ウエストランドが“悪口漫才”で見事優勝を果たした。【徳重龍徳/ライター】

 同番組といえば、漫才師たちがサンパチマイクの前に立つまでに流れる、ファットボーイ・スリムの「Because We Can」が欠かせない。歌詞を見ると<Because we can,can,can Yes we can,can,can,can Can,can,can,can,can>と歌っているそうだ。

 お笑いと音楽の相性は非常にいい。歌ネタは一つのジャンルとなっているし、今をときめく佐久間宣行氏がプロデューサーを務める「ゴッドタン」の企画「マジ歌選手権」はさいたまスーパーアリーナでライブを行うほどの人気だ。今年9月にはフジテレビで音楽とお笑いを融合させた番組「FNSラフ&ミュージック2022~歌と笑いの祭典~」も放送された。

 曲でいえばビートたけしが貧しかった若手芸人時代を歌った「浅草キッド」はいまも芸人のアンセムだ。ウルフルズ「バカサバイバー」はそのキャッチーな歌詞で、数多くのお笑い番組でBGMとなり、サンボマスターも曲が「ラヴィット!」「トークサバイバー」など芸人が芸人らしく輝く番組で使用されている。男くささ、泥くささが漂う曲の方が、芸人との相性が良い。

 そんな芸人、特に若手芸人の中でファンが多いのが「MOROHA」だ。

 ラッパーのアフロ、アコースティックギターのUKによる異色のユニット。彼らの代表曲「革命」は居酒屋でくすぶり続ける自分に「居酒屋だけの意気込みじゃゴミだ」と自戒し、何としても前に進もうと己を奮い立たせる歌だ。

「ラランド」のサーヤはクイックジャパンウェブでのMOROHAとの対談の中で、若手芸人たちがライブの後の打ち上げで、飲んだ後にカラオケに行くと「革命」を歌う人が多いと話している。金がなく、明日も見えない中でもがく若手芸人にとって「革命」で描かれるくすぶる男が重なるのだろう。

 また、アフロの殴りつけるような個性的なスタイルが特徴の「MOROHA」は、芸人のネタとも相性が良い。

 M-1でも敗者復活戦で惜しくも2位だった「令和ロマン」は“ドラえもんのOPを歌うのがMOROHA”というネタで笑いを生んでいた。MOROHAの大ファンという「蛙亭」のイワクラは「マジ歌ルーキーオーディション」の中でMOROHAの曲をオマージュしたネタを披露している。

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